「SMAPの女性チーフマネージャーのIさんの意向を受け、暗黙の了解を重々承知した番組構成でしたが、キムタクの暴走は予想外だった」(テレビ朝日関係者)
同番組ではSMAP誕生からの歴史を振り返った再現VTR、メンバー5人のそれぞれの独自企画を放送しつつ、メンバーが生放送のスタジオでトークを展開した。
「デビュー当時、SMAPは今の5人に、オートレースに転向し先日G1で初勝利を挙げた森且行を加えた6人だったのは周知の事実。ところが、96年に自分の夢を追ってオートに転向した森は、いつしか初めからいなかったように扱われてきた。もちろん、再現VTRはメンバー5人で、かつて出演したバラエティー番組も森の出演場面は流さないようにした」(同)
しかし、予想外のハプニングが起こったのは番組の序盤。かつてバラエティーでSMAPと学生チームが対戦した騎馬戦で、興奮した草なぎ剛が学生に蹴りを入れる場面が流され、カメラがスタジオに戻った。
すると、何を思ったのかキムタクが「(騎馬戦の)あの、すばらしい映像がカットされてるよね。森のハイキック。そんな彼も、この間、G1制覇したから」と、興奮した森が学生にハイキックをお見舞いしたかなり“やんちゃ”なエピソートを暴露しつつも、G1制覇を祝福したのだ。
すると、他のメンバーやスタジオの観客からは拍手が巻き起こり、空気を呼んだ香取慎吾は、「おめでとう! 森君見てる!」とカメラの前の森に呼びかけCMが流れた。
「スタジオ内にはまるで“放送事故”でも起こったかのような緊張感が走り、あわててCMが流されたそうです。ネット上では、叩かれがちなSMAPですが、今回のハプニングは好意的にとらえられているようです」(芸能ライター)
キムタクと香取の行動はささやかな“反乱”とも思えるが、事務所の上層部とSMAPメンバーの森に対する思いはかなりギャップがあるという。
「昨年、20周年を迎えたSMAPだが、デビュー当時は事務所から冷遇され、解散危機もあった。そんな時期にメンバーだった森はキムタクらにとって“同志”。メンバーの意向で同特番に呼ぶという話も浮上しいていたようだが、結局、実現しなかったようだ」(同)
今や国民的アイドルグループとなったSMAPだが、脱退した森とメンバー5人の見えない“きずな”はしっかりあるようだ。