まさに水を得た魚とはこのことだ。エスポワールシチーは初のダート戦となった昨夏の小倉でいきなり1秒1差の圧勝。その後もトントン拍子で勝ち続け、アッという間に条件クラスを卒業。前走のトパーズSでもハナを切りながら、直線でもうひと伸びする味な内容でV4を決めた。しかも、ゴール前では鞍上が手綱を抑える余裕を見せながらダ1800メートル1分50秒8の好時計。オープンの壁もアッサリとクリアした。
「連勝中だけど、まだ心身ともに子ども。もっと落ち着きがほしいし、体自体も大きくなってほしい」。これも期待の裏返しか…安達調教師は発展途上を強調した。
前走後は宇治田原牧場へと短期放牧へ。しばしの休養を取って4日に帰厩すると、1週前の14日には栗東坂路で800メートル53秒0をマークした。
「精神面でカリカリしていたので、この中間は放牧に出した。今はリフレッシュして落ち着いている。今度はさすがに重賞挑戦になるのでメンバーも相当強くなる。その中でどんなレースをしてくれるか。ここも着実にクリアしたいね」
この後はマーチSを予定。GIでのお披露目はまだ先となるが、ここで5連勝を飾るようなならダート界のテッペンも見えてくるはずだ。