「なにしろ『アメトーーク!』(テレビ朝日系)では『中学の時イケてない芸人』特集が組まれたほどですからね。出演者の一人である博多大吉は、中学時代のあだなが『捕虜』だったそうです。それでも影の時代があったからこそ、芸人としてのハングリー精神が鍛えられたともいえるでしょう。さらに、この回はすぐれた放送番組に与えられるギャラクシー賞も受賞しています」(放送作家)
『アメトーーク!』の場合はまだ笑いにできるエピソードだといえる。なかには、さらにヘヴィーな体験をしてしまった芸人もいる。
「髭男爵の山田ルイ53世ですね。小学校時代は神童と呼ばれ、東大合格者も輩出する有名進学校へ入学します。しかし中学2年の時、登校中に脱糞。服を洗って登校するも、だんだんと教室中ににおいが立ち込め、いたたまれなくなって早退。そのまま、学校へ行けなくなり20歳まで6年間にわたる引きこもり生活に突入します。その様子は『ヒキコモリ漂流記』(マガジンハウス)として書籍化されていますね」(前出・同)
まさに「キスクラブ」とは対比的な中学生活である。おぎやはぎは若手時代から妙な貫禄のあるコンビであったが、その背景には中学時代の“リア充”体験も影響しているかもしれない。