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女優業はペットが飼いにくい? 忽那汐里、プライベートは植物が癒し

 大人気のスマートフォン向けゲームアプリ「ねこあつめ」を実写化した『ねこあつめの家』が4月8日より公開される。作家としてスランプに陥り、田舎へ逃亡する主人公・佐久本勝を伊藤淳史が演じ、忽那汐里が佐久本を見つめる担当編集者のミチルを熱演。古びた日本家屋を舞台にそこに集まってくる猫たちとの触れ合いを通じて主人公が立ち直っていく姿をコミカルに描く。

 ミチルを演じた忽那は本作について「とにかく猫。たくさん猫が出てくる映画です」と述べ、「猫の映画だけど、もちろんそれだけじゃなくて、登場人物が少ない分、人生の分岐点を迎えた佐久本という1人の作家の内面もきちんと描けています」と紹介。猫については自身も大好きだといい、「なかなか懐かない性格とか、そういうところがすごく気になります」と嬉しそうな表情。

 劇中、出版社勤務の女性を熱演しているが、「作家と担当編集者は、近いようだけど、友達っていう存在でもない。そういうことを念頭に、2人の関係性に自然な感じが出せるよう心がけました」と述べ、二度目の共演だという伊藤については、「初めて人見知りせずに仕事ができた方」と紹介。「一緒に仕事していて楽しい方。性格も男らしいというか、迷いがなくて明確に自分の思っていることが理解できていて、相手に対しても威圧感とかが全くない。撮影中もゆったり仕事ができました。それこそ映画の中の世界と同じ、畳の上でゴロゴロと過ごしている感じで」としみじみ。

 猫は大好きだというが、プライベートでは猫より「植物」に夢中とも告白。「動物では猫が好きだし飼いたい気持ちもあるんですけど、何せ海外や地方での長期の撮影などが多い仕事なので…」と女優業はペットを飼いにくい環境にあるとのこと。代わりに癒しの存在となっている「植物」の魅力については「動物を飼うのは責任感もあって、なかなか難しい。撮影中に実家に預けるわけにも、なかなかいかないし。でも、家に生きているものがあるのはいいことだなって。だから植物。観葉植物とか、外にはユーカリも。家がどんどんジャングルになっていきそうで(笑)時々、話しかけたりもしていますよ」とにっこり。

 ロケ地についても「『逃亡したい!』まではないですけど、3、4日休みがあると、わたしも田舎に行ったりします。半日だけでも行くとリラックスできるんです」と忽那。都会で働きストレスを抱える佐久本のような人へも優しい視点でアドバイス。「忙しい中でもなるべく、考える時間を自分に与えてあげることが大切。忙しい時って、全然考える暇も労力もなくなってしまったりするんですけど、なるべくひと呼吸おいて、それこそ携帯をいじらない時間を作るだけでも全然違うと思います」と助言。

 今後の自身の女優業の展望については「変わらず自分の信じたものをやっていきたい」と前を向き、「モラルのあるものの方がわたしは伝えやすい。演じる役の幅も増やしていきたい。もうちょっといろんな役をやってみたいって普段から思っているんです」と話していた。

(取材・文:名鹿祥史)

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