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のんが売れっ子になって困る人々

 能年玲奈から改名した女優ののんが岩手銀行のイメージキャラクターに就任し3日、盛岡市内の岩手銀行本店で行われた入行式に出席したことを、一部メディアが報じた。

 記事によると、制服姿で登場したのんは「大変なお仕事かと思うのですが、楽しく、パワフルに頑張っていただきたい」と新入行員にエール。「みなさんと一緒に頑張って、岩手銀行のエバンジェリスト(伝道師)として務めさせていただきます」と抱負を語ったという。のんは岩手を舞台にしたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」のヒロインを務めたことなどからイメージキャラクターに起用された。

 のんといえば、ヒロインの声優を務めたアニメ映画「この世界の片隅に」が大ヒット。同映画が受賞した各映画賞の授賞式に出席し、作品の魅力をアピールしていた。

 また、現在放送中の「LINEモバイル」のCMに出演中。改名後、初のCM起用となった。いまだに所属事務所との契約問題が解決していないが、CMの制作発表会見で同社の嘉戸彩乃社長は、「事務所の問題は把握していますが、今回のテーマを表現できるのは彼女しかいないとお願いした」と起用理由を明かしていた。

 「のんの事務所といえば、2月には女優の清水富美加が突如、宗教法人・幸福の科学へ出家。タレントの管理がまったくできていない、と業界内での評価が大幅にダウン。ネット上ではすっかりブラック企業扱いされてしまった。のんとの契約問題だが、まったく話し合いが進んでいない状態。にもかわらず、のんにはオファーが殺到している状態」(芸能記者)

 タレントとしてのんの“商品価値”が高いことがうかがえるが、その状況を憂慮する関係者もいるという。

 「のんの事務所社長は、タレントの肖像権管理や安易な移籍・引き抜きなどを抑止することを目的とした業界団体の次期会長候補だったが、すっかり権威が失墜。その団体の加盟社からは、『のんが順調に活動しているのを見て、影響されるタレントが出そう。なんとかできないものか』などの声があがっている」(芸能プロ関係者)

 のんが契約問題をクリアにすれば、もっとオファーが増えそうだ。

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