10Rの横手特別(スマートサイクロン)を制しバイオリズムが上がっていた石橋脩騎手の読みもさえていた。「頭を下げているときにゲートが開いて出遅れたけど、焦っても仕方がないのでジッとしていた。それで折り合いがついて、かえって良かった(笑)」
馬の力を信じて…それとも、開き直り(?)。道中最後方から直線で外を回ると瞬く間に前を捕らえ、最後はピサノとのマッチレース。追い比べの末、ラスト100mでライバルを蹴落とした。
「あれで勝つんだから、ここでは力が違ったということでしょう。以前、1000万で乗ったことがあるけど、その時より格段に力をつけていた」とジョッキーは満足げに話した。
一方、愛馬とともに、みちのくの地まで足を運んだ野村師も感無量の様子だ。
「二千までは問題ない。(初参戦の)福島での走りが良かったので、馬の状態を見てまた連れてきたい」とサマー2000シリーズの開幕戦・七夕賞参戦に前向きな姿勢を見せていた。