来週から7週連続のGIシリーズ。グランプリの有馬記念まで一直線に続きます。京都では来週がエリザベス女王杯で、再来週がマイルCS。京都の深まる秋は、ひと際あでやかな紅葉を見せつけてくれるはずです。
その京都では「京洛S」が行われます。6F戦というだけあって、逃げ、先行馬がズラリとそろいました。それゆえ、どの馬が主導権を取るのか難解ですが、注目しているのが、サチノスイーティー。1年2カ月の休養明けを2度叩き込まれて、今回が走りごろの3走目。芝は久しぶりですが、昨春の芝の6F戦、GIIIのオーシャンSでアイルラヴァゲインのハナ差2着。好位3、4番手から押し上げたもので一介の逃げ馬ではないことを実証。54キロのハンデもうれしい材料。出番です。
さて、東京では「武蔵野S」です。ダートのマイル戦。あのカネヒキリが2年5カ月ぶりに姿を見せてくれます。実績は文句なしにピカイチ。ダートのマイル戦も東京で3戦2勝、2着1回。アッサリと勝たれても不思議はないのですが、やはりブランクは大きすぎると判断して△印。
そこで、狙ったのはアドマイヤスバルです。それというのも東京ダートは、これまで<4130>と抜群の巧者だからです。
とくに今年2戦の内容は出色です。休養明けでデビュー以来、最高の馬体重を記録した根岸Sが、レース中の不利がありながら3着。優勝したワイルドワンダーに0秒3差まで肉薄。当時の4着がトーセンブライト。
そして、オアシスSが見事なゴール前の一気差し。不良馬場だったとはいえ、1分35秒1、ラスト3F35秒3は、際立つ時計です。
これらを踏まえて考えると、ここ一連の敗因は右回りの小回りと断言してもいいと思います。今週の土曜日は一時小雨の予報。脚抜きのいいダートになると、一段とこの馬の瞬発力が生きてくる舞台になる公算が大。中間、入念に乗り込んでの登板で、村田騎手との息もピタリ。好位でも競馬ができる器用さも兼備しており、強気に買いです。