96年の放送開始当時、ナインティナインや極楽とんぼ、よゐこなど、放送当時は若手だった彼らも今や40代後半。「青春のすべてをぶつけてきた」と言っても過言ではない本番組であるが、一部の関係者の話によると、『めちゃイケ』の放送終了は、そんな出演者たちの「モチベーションの低さ」が原因で終了したとの噂があるという。
バラエティ番組に詳しい記者はこう分析する。
「めちゃイケのレギュラーは総勢11組。人数にすると16名になります。最近は、全員が活躍するコーナーは完全消滅し、個人もしくはゲストにスポットを当てたコーナーがほとんどです。以前は、『数取団』など全員参加のコーナーが必ず作られていたのですが、新レギュラーが登場してからロケ企画ばかりになり、見せ場のない出演者も増えていきました。そのため、誰かは不明ですが、昨年には『もう番組を降板したい』と申し出たレギュラーもいたとのことです」(芸能記者)
現に、番組開始当初からのメンバーは、すでに『めちゃイケ』という番組に固執する必要がないほどに活躍している。
ナインティナインは、個人での活動が増え高視聴率を残しているほか、加藤浩次は『スッキリ!!』などの情報番組の司会で頭角を現し、よゐこの二人も「ゲーム」「サバイバル」など自分ならではの武器を使い、独自のポジションを確立。オアシズも知性派芸人として個人での活躍が増えている。
また、芸人ではない鈴木紗理奈、武田真治、雛形あきこの3名も、俳優としては途切れなく仕事が続いており、彼らに『めちゃイケ』に出演し続けるメリットは特に見当たらない。
新メンバーについても同様で、彼らも『めちゃイケ』終了で困ることは全くないという。
ジャルジャルはテレビの露出は減るが、「実力派コント芸人」としてチケットは即ソールドアウト、たんぽぽも川村エミコはピン芸人、白鳥久美子も女優として活躍し、重盛さと美もバラエティタレントとしては安定した露出を保っている。
もっとも将来が心配される敦士も、近年はレポーター業やラジオ番組にも果敢にチャレンジしており、簡単に消えることはなさそうだ。
『めちゃイケ』は、すでに出演者の間でも「終わっていた」番組なのかもしれない。