福山が是枝監督とタッグを組むのは13年公開の「そして父になる」以来、2度目。同作はカンヌ映画祭で審査員賞を受賞し、興行収入は32億円を記録するヒット作となった。
各紙によると、作品は是枝監督のオリジナル脚本で描く法廷心理サスペンス。福山が弁護を担当し、対峙することになる殺人犯は福山と初共演となる役所広司。福山が演じるのは勝利至上主義のエリート弁護士だが、殺人犯とのやりとりで、弁護士として、人としての価値観が揺らぐ姿が描かれるという。今月中旬に北海道でクランクインするが、福山は「役所さんとの読み合わせは、とても緊張感ある時間でした。より深く、さらに研ぎ澄まされた是枝監督の演出に応えられるよう精いっぱい演じられたら」とコメントを寄せている。
「おそらく、福山は俳優としての“出直し”にあたる作品として位置付けているはず。というのも、昨年は4月クールの月9ドラマ『ラヴソング』に主演するも、月9が低迷しているためまったく視聴率がふるわず。そして、10月にはパパラッチ役を演じた主演映画『SCOOP!』が公開されたが、興行収入はふるわず。おまけに、演技はすっかり脇役のリリー・フランキーに食われてしまっただけに、なんとしても当てたい作品だろう。そのせいもあってか、情報を小出しにする戦略なのでは」(芸能記者)
プライベートではおととし女優の吹石一恵と結婚。そのことが人気ダウンにつながったと言われる中、昨年5月には自宅マンションに福山のファンだったコンシェルジュの女が侵入する事件が起こってしまうなどまるで“厄年”のような1年だったが、昨年末には吹石が第1子を出産。父親となったことが少なからず俳優としての演技にプラスになりそうだ。