相田が番組関係者と個室で食事をしていると、店員から矢作が奥さんといることを知らされたという。矢作は個室がいっぱいのため、一般人にまじってホールで食事をしていたそうなのだが、飲み物をこぼしてしまい、隣で食事を楽しんでいた人のアウターにかかってしまったかもしれないと謝罪。相手は「大丈夫」と言いつつも矢作だと認識すると、「バレちゃいました?」と快活に返答したのだとか。
その後、相田が挨拶を済ませると、店内では後輩芸人と元宝塚女優・遼河はるひが食事をしていることを教えてもらった。矢作が先に帰り、数時間後、自分たちも会計をしようとすると、店員から「矢作さんからお代はいただいています」と言われたという。また、遼河たちの分、さらには迷惑をかけたからと隣のお客さんの分まで、何も言わずに支払って帰ったというのだ。
こうした芸人の“カッコいいエピソード”はまだまだある。ダウンタウン・浜田雅功と親交の深いライセンス・井本貴史が、ご飯もまともに食べられない時に「腹減った時は電話してこい」と言われ、たびたび食事をごちそうになっていた。ある日、井本が浜田のクルマを運転して送ると言うと、浜田が「お前は東京に何しにきてん?」と激怒。「売れたいから来ました」と返答した井本に、「そうやろ。運転手しに来たんちゃうやろ。横乗れ。家まで送ったるわ」と返されたのだとか。
「ロンドンブーツ1号2号の田村淳が上京して間もない頃、近所の耳鼻科に通っていた松村邦洋を目撃し“芸人をやっている”と挨拶をしたそうです。その日から、松村が病院に通うたび、田村の家のドアにはマクドナルドの袋がかかっていたそうですよ。また、千原せいじは、飛行機内で泣く赤ちゃんの親に向かって“静かにさせろ”と怒った老人に“お前もこんな時期があって、今おっさんやってるんやろ! 最初からおっさんやったみたいな顔して、何偉そうに言うとんねん!”と一喝したそうです」(エンタメライター)
何かと叩かれがちな芸人だが、“人を笑わせる”ということは思いやりがないとできないこと。お茶の間に笑いを届けるべく奮闘する彼らを今後も応援したい。