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大阪府の公募校長が万引きでクビ!

 大阪府教育委員会はスーパーで万引したとして、民間出身で府立枚方高の男性校長(63)を、6月10日付で懲戒免職にした。府教委はこれまで、02年度から民間出身の校長計23人を採用しているが、懲戒免職となるのは初めて。

 府教委によると、校長は5月28日午後2時50分頃、大阪市内のスーパーで、チョコレートや和菓子など食料品14点(計2547円相当)を万引きしたという。従業員が発見して、取り押さえた。府警は容疑が固まり次第、窃盗容疑で書類送検する方針。

 事件を起こした際、校長は府教委の研修に出席するため、同校から府庁へ向かう途中だった。府教委は翌29日から、校長を自宅謹慎としていた。

 校長は府教委の聞き取りに対し、事実関係を認め、「長野の前任校のように、学校運営に自分の思いがスムーズに反映されず悩んでいた」と説明しているというが、仕事のストレスがあったからといって、万引きしていいということにはならない。

 この校長は日本航空に勤務した後、04年度から長野県立の3高校で民間人校長として務め、昨年度に府の公募選考に合格。今年4月に同校に赴任したばかりだった。

 府立学校の校長は、民間人にも門戸を開放しており、12年度からは内部からも含め原則公募となっている。民間出身の校長は今年4月現在で15人いる。

 ここ最近、校長が覚せい剤取締法違反や盗撮の疑いで逮捕される例が相次いでいるが、民間出身か、そうでないかに関わらず、仮にも学校のトップに立つ者が犯罪に手を染めてしまっては、生徒に示しがつかない。
(蔵元英二)

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