一度目に行った時にはほとんど可愛いキャバ嬢ばかりだったが、わずか数カ月で環境が激変して、まったく反対の状況になっていたのだ! 質が高いキャバ嬢を常時キープしておくのは、店側にとっては難しいのだろうか?
もちろんキャバ嬢のルックスが全てではないが、人間は少しでも気になる点を発見すればとことん気になってしまう生き物である。席についたキャバ嬢や待機しているキャバ嬢を観察すると着用しているドレスはレンタルのようで、柄がイマイチで華やかさに欠けた。キャバクラに通い慣れていない人が気にしないようなことが目についてしまい、キャバ嬢を口説くことに専念することができなくなってしまったのだ。他のお客が音痴なカラオケを連続で歌いまくっていたのもテンションダウンに拍車をかけた。口説くためには適切な環境が必要なのだ。
さらにキャバ嬢とのトークが盛り上がりに欠けた為、カラオケを歌ってテンションをアップさせることを目論んだ。席についているキャバ嬢が好みでなくても、褒められるのは悪い気がしないと考え、カラオケを歌ってみるものの、まったく褒めてもくれなかった。次のキャバ嬢が席についても崩れたリズムを引きずってしまい、連絡先の交換さえ行うことが出来なかった。
以上の結果からキャバ嬢を口説くには、小さな好みや環境の悪さを気にしてはならないということだ。大切なことをわかっていても、実践に上手く活かさなければまったく意味がない。キャバクラという戦場の怖さを忘れてはいけないのだ。
(月山皇)