会話は意外と盛り上がり、4人で連絡先を交換してその日は別れたのですが、私はナンパ男と一緒にいた彼がなんだか気になって、連絡を取り始めました。彼はやはり奥手なようで、わたしから連絡しないとやりとりは続かないし、一度デートに誘った時も断られたので、脈はなさそうでした。私も次第に諦めがつき、連絡することはなくなっていきました。
>>行為中をすべてスケジュール化する男〜本当にあった怖い彼氏〜<<
そんな中、奇妙なことが周りで起き始めました。郵便物が荒らされた跡があったり、無言電話がかかってきたりするようになったのです。私は怖くなって親友に相談し、しばらくうちに泊まってもらうことにしました。私はバイトをしていたので、親友より帰る時間は遅かったのですが、ある日先に家に着いた親友から衝撃の電話がかかってきたのです。「ナンパ男の連れが郵便物を荒らしてる!警察に連絡した!」。私は絶句し、恐怖心を抱きながらもすぐ家に帰りました。
家に着くと、警察と親友、そしてその横にうなだれた彼がいました。事情を聴くと、どうやら、彼は私に一目惚れをし、あの海で出会った日以来ストーカーをするようになったのだそう。連絡もまともに返ってこないし、デートも断られたのに…と不思議に思っていると、親友が「ストーカーがしたかったみたいよ」と教えてくれました。あのまま普通に仲良くなれたら付き合えていたのに、あえてストーカーをする道を選んだ彼の行動が全く理解できず、恐怖と謎に包まれた出来事でした。
写真・spinster cardigan