侍ジャパンでもストッパーとして活躍した山崎は、1月中に「暖かいところで異文化交流」をすることを画策していると明かした。「ゴルフや陸上界の日本を背負っているアスリート」と「(チームメイトの)上茶谷、齋藤(俊介)、阪神の尾仲」らにトレーナーなども含め、球団やスポーツのジャンルの垣根を越えて“チーム康晃”を結成。「精神的にも、肉体的にも、しっかり緩める」とリラックスを目的としつつも、「体幹など土台作りのほかに、栄養セミナーなど有意義な時間」を過ごすという。また、「(各界の)アスリートのいいところを吸収したい」とした。
山崎の特筆すべき面は多々あるが、特に称賛される点はストッパーという激務のポジションながら、入団から5年間大きなケガがないところ。1年目が終わった上茶谷と、昨年はケガしていた齋藤らに自らのオフの調整方法を伝授し、長年続けて活躍できる秘訣を伝える構えだ。上茶谷もケガをしない身体作りを学ぶ機会にしたいと目を輝かせている。
「後輩たちに胸を張って走っていけるように」
2020年はベイスターズの精神的支柱であった筒香嘉智がメジャーへ羽ばたくこともあり、ますますチーム内の存在感も増していくことが予想される。さまざまな世界から刺激を受け、常に新しいことに挑戦していく姿勢は、若手の多いベイスターズにはいいお手本にもなる。また各スポーツ界への相乗効果が期待されるであろう。「チーム康晃」はどのような成果を見せるのか。その点も楽しみだ。
写真・取材・文 / 萩原孝弘