25日の開幕戦では、大谷晋二郎に敗れ、まさかの黒星スタートとなった曙。この日は入場無料ということもあり、第64代横綱を見ようと地元芝商店街から過去最大級の観客が詰めかけ、大声援が送られた。
植田の奇襲をなんなく受け止めると、ショルダーアタックで吹き飛ばす。さらにスクールボーイで丸め込まれても、難なくキックアウト。張り手で反撃に転じると、串刺しボディースプラッシュ、エルボードロップ。最後は200キロの巨体を生かしたランニング・ボディープレスで圧殺した。
わずか3分16秒の圧勝でようやく勝ち点2を獲得した曙。「今日はまあまあ動きが良かったし、スタミナも問題なかった。とにかくこの2試合で経験したものを活かしていきたい」と巻き返しを誓っていた。火祭り優勝戦線に踏みとどまった横綱の逆襲が始まった。