三上は、「私みたいな立場って事務所には入ってないから守ってももらえない」と前置きし、「そこで言えることは言いたいけど、あんまりつっかかりたくもないし言いたくもないし、最初の方は言わないの」と説明。話が二転三転した場合は、「さすがに間違った情報を流されるのは嫌だから、そういうとこは正したりとかするけど。そんなにつっかかるつもりもないし、こっちは関わるつもりもない」と独自の方針を語った。
今年7月、三上はボートレースのステージにゲストとして出演した際に着用した純白のドレス姿の写真を自身のインスタグラムに投稿。ドレスは、ウエディングフォト専門店の衣装を着用していたことから、結婚式の後撮りで同じドレスを着用予定の花嫁が「最悪」と批難し、「AV女優に貸すって知ってたら契約しなかった」などとこき下ろしたのだ。この投稿が“職業差別”と物議を醸し、論争は日に日に激しくなっていった。
この騒ぎに三上は「イベント用に用意していただいた衣装を着たので、それがウェディングのものとは知りませんでした」と自身のⅩ(旧Twitter)で言及。さらに、自身のインスタグラムのストーリーズでも、「こうして言われるのも(セクシー女優を)覚悟の上でやってきました」と腹をくくってのことだと意見した。
「三上は2023年8月にセクシー女優を引退し、現在はタレント活動やアパレルブランド『MISTREASS』をプロデュースしています。セクシー女優のセカンドキャリアとしても注目が集まっていましたが、昨年6月にハットブランド『CA4LA』とのコラボ商品が発表されると三上の経歴によってブランドイメージが崩壊したといったクレームが相次ぎ、『不潔、誰が買うの』『下品で薄汚い』『タダでも被りたくない』といった冷酷非道な言葉がSNS上に並びました」(芸能ライター)
この騒動にも三上は、前職について「全員に認められる仕事だと思っていません。誰かに勧めたこともありません。リスペクトして欲しいとも思ったことはありません」とXで訴え、「私にも人権があって職業の自由がある」(原文ママ)と胸の内を明かした。そして、目に余る誹謗中傷に対しては「言葉には人を殺す威力がある」と釘を刺した。
同年7月、ニュースサイト「東洋経済オンライン」(東洋経済新報社)では、マーケティングコンサルタントの西山守氏がこの騒動を分析。過去のセクシー女優は「日陰の存在だった時代」と表現し、「現在のように、セクシー女優が市民権を得て、インフルエンサーとなり、トレンドをリードしたり、堂々と自分の意見を主張したりするようになった時代では、反動として、『目立たないようにしていろ』『おとなしくしているべきだ』という意識が生まれているのかもしれない」との私見を述べている。さらに、「“障がい者インフルエンサー”が叩かれるようになったのと同じ構造である」と持論を展開し、「言ってみると、これは上下関係意識、差別意識の表れ」といった見解を示している。
職業差別は断じて許されないものであるが、影響力が大きい三上にとって“永遠のテーマ”なのかもしれない。