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中村ノリ横浜入団を待ち構える「男・村田」、来季はどの球団へ?

 昨オフに楽天を戦力外となり、現役続行が危ぶまれていた通算本塁打378発の大砲・中村紀洋の横浜入団が、5月23日に決まった。1年契約で、年俸はなんとわずか500万円。翌24日にさっそく入団会見が開かれ、心機一転を誓う丸刈りで会見に臨んだ中村は「(入団要請の)電話を切った後は泣いてしまった」と、入団の喜びを包み隠さず語った。

 ところで「ノリ」こと中村の守備位置といえば、ゴールデングラブ賞を7度も受賞した三塁と相場が決まっているが、横浜のホットコーナーにはご存じ「男・村田」こと不動の四番・村田修一がドンと構えている。
 三塁を守る村田といえば、今オフでのFA移籍が有力視されている。その移籍先として、これまで地元・福岡のソフトバンクが本命と見られていたが、近ごろ状況が変わってきたようなのだ。

 「これまでのソフトバンクでは、今オフで村田をFA獲得して正三塁手の松田宣浩を外野コンバート、が既定路線とみられていました。しかし今季松田が本塁打王争いのトップを走る急成長、打撃だけでなく守備も格段の進歩を見せているため、『松田を三塁から動かすべきではない』という声が、球団内部でも多数を占めるようになってきたんです。それにソフトバンクは、一塁に小久保裕紀、DHにカブレラがいますからね。現状では村田の出る幕がありません。
 ソフトバンクの状況が変わったので、村田獲得競争の本命は巨人に移ったのではないでしょうか。巨人は高齢で守備力の落ちた小笠原道大を本来の一塁に戻してから、正三塁手不在に悩んでいます。期待の若手・大田泰示は実戦でエラーを連発し『内野失格』のラク印を早くも押されている有様ですからね。
 何せかつては長嶋茂雄さんが守っていた『巨人のサード』ですから。『打てるスター三塁手』の獲得は、球団の至上命令でしょうね」(スポーツ紙記者)

 ケガ人続出で今季は未だ下位に甘んじる巨人。来季は久々の超大型補強で「四番だらけ打線」の復活となるのだろうか?

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