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人選が厳しくなってきた大河ドラマ

 2018年のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の主演に俳優の鈴木亮平が内定し明治維新の立役者の一人として知られる西郷隆盛を演じることを、一部スポーツ紙が報じている。

 同ドラマの原作は、作家の林真理子さんが雑誌「本の旅人」で連載中の小説「西郷どん!」。西郷の妻や家族らとの人間関係を中心に描き、大きな影響を受ける島津斉彬との出会いや篤姫との淡い恋、島流し先の奄美大島での苦労なども盛り込まれる。

 主演には俳優の堤真一が一時内定していたが、その後、堤本人の意向で辞退していたことが発覚。そこで白羽の矢が立ったのが、身長1メートル86のガッチリとした体格で、さらに「和製ロバート・デニーロ」と呼ばれるほどの徹底した役作りと体重コントロールで知られる鈴木。昨年公開の主演映画「俺物語!!」では体重を30キロも増量。極太の眉毛をつけて主人公に成り切り、この時の姿は、巨漢で太い眉、強い目力の西郷のイメージに近く、大河ファンの間では主演候補に鈴木を挙げる声も上がっていたというのだが…。

 「『俺物語!!』はヒットが期待されていなかっただけに、鈴木本人もプレッシャーはかからなかったが、大河の場合、毎回視聴率がどうこうと騒がれる。これまで、脇役でこそ光る活躍をしてきた鈴木には荷が重いのでは」(テレビ関係者)

 鈴木の顔と名前が売れたのは、14年のNHK連続テレビ小説「花子とアン」。同作の脚本を手掛けた中園ミホさんが「西郷どん」も担当することが決まっているのはアドバンテージかと思われるが、鈴木に主演が回って来たのにはある事情があるというのだ。

 「このところ、大河をやりたがらない役者が増えている。たしかに、知名度はアップし、その後の仕事には大きなプラスになるが、主役クラスともなると、約1年間撮影で拘束され、ほかの仕事を入れることがなかなか難しいだけに、収入面に影響が及ぶ。堤が断ったのはそのあたりが理由」(芸能記者)

 ただ、鈴木にとってはハマリ役になりそうだ。

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