SMAPの解散騒動で、もっとも被害を受け、イメージが崩壊してしまったのはキムタクこと木村拓哉であり、ドラマやCMを主戦場としてこれまで築いてきた彼のブランドにも間違いなく影響を及ぼすことが心配されている。そんなピンチの状況に手を差し伸べようと、芸能界ではキムタクのために鉄壁の布陣が築かれているようだ。
まずは所属事務所。キムタクがいなければ1月の解散騒動勃発時にSMAPはまとめて他事務所に移籍していた可能性は高い。そんな中、キムタクだけが移籍に反対した。これで、解散という結果にはなったものの、事務所からのキムタクへの評価はアップした。そんなキムタクをこのまま潰してしまうことはない。今後の他のタレントへの影響も考えて、キムタクには何かしらの優遇措置を与えるだろう。もっとも可能性があるのは、キムタクの悲願でもあるNHK大河ドラマへの主役としての出演。なんとしても事務所としては果たしてあげたい舞台である。
続いてキムタクが“オジキ”と呼ぶ明石家さんま。8月27日放送のフジテレビ系「さんまのお笑い向上委員会」に出演してSMAPの解散に言及、同番組では、雨上がり決死隊の宮迫博之が「中居(正広)派かキムタク(木村拓哉)派か、どっちなんですか?」と迫ると、さんまは「派閥でいくと、ハッキリ言うわ。俺は木村派や」と宣言していた。完全にキムタクの味方であることをテレビ番組ではっきりさせたさんまも、このまま無視することはない。バラエティ番組という畑違いではあるものの、積極的に自身の番組に起用することは間違いない。
そして、爆笑問題、太田光もキムタク側の人物と言われている。太田といえば、かねてより、熱烈なキムタクのファンであることを公言。業界でも有名な話。ただ、もちろん、畑違いのドラマ出演に太田がプッシュできる力はない。そこで、太田が考えているのが、キムタクを自身の番組である「サンデージャポン」(TBS)にコメンテーターレギュラーとして出演させるという作戦だ。これはスタッフ側も好意的で、話題作りとしてはお互いに得をするはずだ。
これだけの鉄壁の布陣があれば、キムタクの好感度が急落しようと、テレビの世界から消えることはなさそうだ。