香取慎吾のSMAPとしての人生は常に“変化”の連続。ジャニーズ事務所に入所したのは、ランドセルを背負っていた小学4年生。翌年、スケートボーイズの一員からSMAPに抜てきされて、中学生と高校生の“5人のおとな”(当時)と一緒に、歌手デビュー。その後は、声変わり、体重増加、身長も20cm以上伸びた。少女のようにか細い肩幅、胸板はいつしか、メンバー1のサイズになり、ジャニーズアイドルにふさわしくない、アスリート体型となった。
そんな香取には、幼い頃から芸能界だけの世界しか知らないという悩みは常に彼の中にあった。自身への負い目なのか、テレビに映る明朗快活な香取は、かりそめの姿で素顔は暗いと、本人は言う。芸能人とツルんで遊ぶことは、好きではない。それを証拠に、携帯電話に登録されているタレントは、驚くほど少ない。
また、香取は、今回の解散騒動で長年の盟友として苦楽を共にしてきたキムタクこと木村拓哉との確執があった。この騒動で芸能界での意欲を完全になくしたことで、業界から離れることを真剣に考え、中居正広から考え直すように説得された。
解散騒動が決定打となり芸能界での“やる気”完全に失ってしまった香取。しかし、ある業界人からのアドバイスで新たな道を選ぶことに意欲を見せているという。それは“演出家”への道だ。そもそも香取は100万人以上を動員するSMAPのコンサートで、出演者としてだけでなく、演出までも手掛けてきた。表舞台だけでは、満足できず、様々な葛藤を抱えてきた香取として新たな挑戦になる。
ジャニーズ事務所では大きなライブは盛りだくさん。香取の才能を生かす機会は間違いなくある。また事務所の社長も香取の演出家としての挑戦には賛同しているとか。
今後はタレントとして以上に、裏方としての香取慎吾に注目だ。