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天狗だらけのパワースポット!? 鎌倉・建長寺の半僧坊

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画像はイメージです。

 古都・鎌倉でも有名な観光地の建長寺。鎌倉五山の第一位でもある、長い歴史のある禅宗の寺院だ(臨済宗建長寺派大本山)。

 昨今のパワースポットブームを受けてか、日曜祝日になるとより多くの人が参詣するようになった建長寺だが、その後ろにそびえる勝上ヶ岳の中腹に少し変わったパワースポットがある事はご存じだろうか。建長寺一山の鎮守を司る、半僧坊大権現だ。ここに祀られている“半僧坊”は、実は天狗とされているのである。

 半僧坊は一風変わった人物で、後醍醐天皇の子であり、出家して臨済宗の僧となった無文元選禅師の従者であったとされている。彼は元選禅師の元を突然訪れて弟子入りし、以後長年にわたって従者を務めた。死後も墓守を務めるなど生涯彼に仕えた。彼が亡くなった時、方広寺は彼の志を汲んで禅師の墓の傍らに埋葬したと言う。しかし、彼は仏門の弟子ではなく半僧半俗であったため、彼の墓は半僧の墓と呼ばれるようになった。また、一説には弟子入りした頃から既に白髪頭の老人であったという話や、非常に強い神通力を持っていたという話もあり、いつしか彼は山を守る半僧坊という天狗として祀られるようになったのだという。

 無紋元選禅師は後に静岡県浜松市にある方広寺を創建した人物でもあり、半僧坊はここの鎮守であった。それが明治22年に建長寺に勧請され、以降はこちらの方が本家に勝る人気を得る程になっているのである。

 建長寺の裏から案内板通りに順路を辿っていくと、半僧坊の堂が見えてくる。もっとも、初めて来た人は最後の石段がある岩壁にずらりと並んで立つ大小様々な天狗像を見て驚くだろう。階段の左右に鼻高天狗に烏天狗、岩壁にはそれぞれ色々なポーズをとる小さな烏天狗が並んで、今も参拝者ににらみを利かせている。

(写真は鎌倉半僧坊絵姿/山口敏太郎事務所)

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