岡田氏側近が不満をぶちまける。
「新党といっても、国民には看板の掛け替え以外の何物でもないと見透かされる。前原氏らは江田氏に騙されている。江田氏らは橋下氏らと分裂後、支持率はNHKの世論調査などで1%にも満たないほど急降下し、何かしないと次は消滅と焦りまくっているんです。そんな奴と一緒になれば、烏合の衆と言われかねない。しかも、前原氏の言う橋下氏も加わるかもしれないなんて話は、とんだ世迷言。江田氏と喧嘩別れした橋下氏が新党に来ると思うこと自体がまったくの政治感覚ゼロですよ。橋下氏が国政出馬なら自民党寄り。それが読めないのかね」
さらにこの側近は、元みんなの党代表の浅尾慶一郎氏が、同党を潰した江田氏と再び組めるはずもないと言う。
自民党関係者もこうあざ笑う。
「細川護煕元首相が日本新党を立ち上げ自民党から政権を奪取したことをもう一度夢見ているのなら、それは無理。国民はもう新党では騙されない。民主党から自民党が政権奪取した'12年暮れの総選挙で、民主党を飛び出した小沢氏が滋賀県知事の嘉田由紀子を担いで新党『日本未来の党』で総選挙に臨んだ。しかし選挙前の61議席が選挙後、9議席まで激減。小沢氏は昨年の総選挙で『生活の党』と党名変更、挽回を狙ったが、さらに議席を減らし2議席と消滅寸前です。国民は、看板を変えても料理人が同じなら暖簾はくぐらない。今回も“口だけ番長”の前原氏、キャスターとの不倫の過去がある細野氏、“政界の森蘭丸”の江田氏では、はじめから底が見えている」
若手代議士からもこんな批判が上がる。
「12月31日までに新党届け出をすれば政党交付金が議員数によって来年度から交付されるので、その駆け込み新党狙いでしょう。しかし、税金をアテにするのではなく、オバマ大統領誕生時に小口募金と企業寄付などで多額の選挙資金を集めたように、まずは寄付してでも政治を託したいという政策、人の魅力が必要」
かつて最大野党として160議席を誇った日本社会党は、自民党にすり寄った揚げ句、国民に愛想をつかされ消滅した。今回の民主新党派の不毛の暴走も同じような事態を招きそうだ。