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インターネットウイルスとブラックマーケットの現状

 インターネットが日常生活に欠かせない半面、どこからでもサイバー犯罪の魔の手が忍び寄るようになった。決して他人事ではない。パソコンヲタクを地獄に突き落とすブラックマーケットの現状を探った。

 インターネットセキュリティーソフトを販売するシマンテック社がさきごろ開いた「ノートン2010発表会」で、商品紹介を受けるとともにブラックマーケット体験をさせてもらった。ネット上で罠を張るサイバー犯罪は、パソコンをウイルスに感染させてクレジットカードやパスポートなどの個人情報を不正に入手し、それらを売買するのが主な手口だ。売買価格はクレジットカードの限度額などで変わるが、最安値でおよそ10セントほど。最近はSNSの情報が人気があるという。

 体験コーナーは、ビジュアル的に理解しやすいよう、“模擬屋台”で情報を売買。たとえば不正入手したIDとパスワードで本人になりすましてログインし、その友人らにリンク付きメールを送信する。受信者は知り合いからきたメールなのでついついリンクを押してしまいウイルスに感染する。それを知らずに友人からまた友人へと感染は拡大していき、いまや5人にひとりが犠牲者になり得る状況という。
 さらに“見返り”がデカいことが犯罪者を増やす一因とか。東欧では正規のIT技術者の平均年収は約100万円。一方でサイバー犯罪者は年収約7000万円以上というからすごい。「しかも在宅勤務でフレックス制だからね(笑)。店を襲う強盗なんかよりずっと危険は少ないし、逮捕や起訴の可能性も低いんだ」とシマンテックコーポレーションでシニアバイスプレジデントを務めるローワン・トロロープ氏は説明する。
 サイバー犯罪を未然に防ぐ方法は「ウイルスソフトを最新の状態にしておくこと」(シマンテック社セキュリティー担当の浜田氏)という。
 会場では同社のイメージキャラクターをつとめる“しょこたん”こと中川翔子が「おそろしやですね〜。でも悪い奴らは許せない」と一喝。サイバー犯罪は、身近にある危険ということを忘れてはならない。 

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