マンガ部門で「ワンパンマン」、アニメ部門で「四月は君の嘘」、ラノベ(ライトノベル)部門で「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」、エンタメ小説部門で「屍者の帝国」がそれぞれ受賞したこの日の贈賞式。
式典の最後に登壇した佐野は「小さい頃からマンガをよく読んでいました。原作物の実写化にもよく出演させてもらったりするので、今でもよく読ませてもらっています」とマンガやアニメ好きを改めて告白。
「ワンパンマン」や「四月は君の嘘」は佐野も大好きな作品だといい、前者については「印象的なのは見開きをうまく使って表現しているところ。(シーンが)ドンッと入ってくるので、ストーリーが一発でわかる。わかりやすさ重視というか、すごく単純だけどすごく面白くて、わくわくしながらいつも読んでいます。主人公が強過ぎるというのもツボでした」と感想を述べ、後者についても「小さい頃からピアノをやってきたので、楽器を演奏する作品にすごく興味があって、ほかの作品も含めてよく見たりしています」とコメント。
マンガやアニメの実写化作品については佐野自身、「デスノート」「ダメな私に恋してください」「サイレーン」などに出演し、縁があるといい、「『デスノート』の時は、原作も読んでいたし、アニメ、映画も見ていたので、ドラマ化といわれた時に、マンガやアニメをもう一度見直したりして、シーンを研究したりしていました」と紹介。
「台湾に行った時に台湾で仕事したことがないのに声をかけられたりしました。すごく嬉しかった。SNSでも最近、海外の方から、『ハイ、ミサミサ』って声をかけられたり、インスタグラムとかでも海外の方からコメントを頂いたり。(日本の作品が)海外でもすごい配信されているんだなって実感しました」と同作の出演を機に海外でも認知されるようになったと笑顔を見せた。
最後は受賞者に「恐縮です。原作があるからこそ映像化の話が出たり、世界に発信していくひとつの手段が増えたりして、自分もお仕事をさせてもらえる。これからもぜひ描き続けていただきたいです」と感謝の気持ちを述べた佐野。「遊☆戯☆王」のファンであることを明かした上で、「小さい頃からずっと見てきたので、もし『遊☆戯☆王』の実写化という話があるならぜひやりたいです。キャラクターでもいいので」と集まった関係者らにアピールしていた。
(取材・文:名鹿祥史)