だが、圧倒的に多いのは火の玉や非常に眩しいライトに見える発光体型が殆どだ。第二次世界大戦時に目撃されていたフー・ファイターも、写真に捉えられたものは白い発光体に見える場合が多い。非常に強い光を発しているのか、その光の層の中にUFOが確認できるケースも存在している。
なかでも一風変わっているものが、1963年に南アフリカのヨハネスブルグはノースクリフ地方で撮影されたものだ。こちらの写真は現地の不動産業者が撮影したもので、売家の広告を地元の新聞に掲載するために、物件の写真を撮影している最中に問題の物体を目撃。慌ててカメラを向け、シャッターを切ったものだとされている。当時、現地では奇妙な飛行物体が目撃されたという話が複数寄せられていたようだ。
写真を見れば解るが、彗星や流れ星のように白く長く尾を引く発光体が空を横切ろうとしている様子が解る。その発光体の中心には、複数の小さな丸が確認でき、まるで細胞のようにも見える。
この物体の正体に関しては、実は後年の創作ではないかという説が出てきている。昔撮影された写真は、経年劣化で色むらが出てきてしまう事がある。この写真も、撮影当初は普通の風景写真だったものが、劣化で白く流れ星のような模様が出てきてしまい、まるでUFOのように見えたため、色むらの中に複数の円を描き足してよりUFOないしは謎の飛行物体に見えるようにしたものではないか、と言われているのだ。
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所