エントランスには、三原脩元監督の胴上げ写真や、秋山登さん、土井淳さんのバッテリーらが、当時の新聞の切り抜きと共に飾られており、オールドファンには嬉しいお出迎えエリアとなっている。
入場して左手には「HISTORY ROAD ZONE」があり、球団の代表的な出来事が列記された年表が展示されている。各年の成績や記録、だけではなく、“三浦大輔引退”など、印象的な出来事まで記されており、じっくり見たいエリアとなっている。
「GLORY ZONE」には、1960年の優勝時のトロフィーが2点、MVPの秋山登さんへ贈られたトロフィーも展示されている。
「FAMOUS SCENE ZONE」では、1960年の日本シリーズ優勝時のペナントを持ってグラウンドを回った際の写真や、様々なポスターがタペストリー風に吊されている。
「UNIFORM ZONE」は文字通り、歴代のユニフォームが飾られている。1959年の桑田武さん、60年代の稲川誠さんの他、背番号3番の1967年の平松政次さんの珍しいユニフォームが展示されている。
一番奥には「EXPERIENCE ZONE」があり、3月21日に大洋ホエールズ復刻ユニフォームで戦った際の写真が大きく展示されており、フォトスポットとして人気を博している。
その他、1960年の優勝ペナントや、珍しいところでは1959年の寄せ書きや、三原脩元監督の監督就任挨拶状、1950年の選手証などが飾られている。出口前には、白地に赤の"まるは"のフラッグに、ファンからの熱いメッセージが書き込まれている。
なお、展示物は定期的に変更されるとの事なので、「一回行ったからいいや」ではなく、ホームページでチェックして是非リピートしてもらいたい。
実際に訪れた際も、年配のファンが秋山投手のシリーズでの4連投の話をし、若いファンが驚くなど、世代を超えたコミュニケーションスペースとして活用されていた。
4月7日の巨人戦で球団創設通算4000勝を達成したベイスターズ。このミュージアムで今までの歴史を勉強して、より深く球団を愛してみてはいかがだろうか。
写真・取材・文 / 萩原孝弘