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漫才ライブツアーDVDを発売するキングコングにインタビュー「舞台なので、スベる時はスベるんです」

 2011年の夏に全国12か所で行ったキングコングの漫才ツアー「KING KONG LIVE 2011」より、9月19日に赤坂BLITZで行われた公演の模様をノーカットで収録したDVDが8月8日に発売される。そこで、キングコングの二人にインタビュー。漫才ライブへの魅力を聞いた。

 −−漫才ライブの全国ツアーには、どのくらいの準備に時間がかかるものなのですか?

 西野 何か月も前から準備を始めるというよりも、1年間かけて、チビチビ作っていたネタを夏に出す感じです。なので2か月前から急にあわてて作りだしているみたいな感じではないです。

 −−今回のDVDは、本編よりも特典映像の方が長いですね。

 西野 ゴルフしたりしていますね(笑)。特典映像は僕たちはノータッチなのですが、全国ツアーで12か所わまっているので、長くなっちゃったんだと思います。

 −−特典映像では、二人がお客さんに土下座している衝撃的なシーンがありましたね。

 西野 ああ…ありました。ありました。

 梶原 ありましたね。札幌で遅刻した時ですね。本当に申し訳ないことをしました。

 西野 僕らの芸歴の中でもライブの開演を2時間も遅らせるようなことは、後にも先にもないと思います。

 −−ファンの方からすれば、その貴重な一回に立ち会えたということかもしれないですね。

 西野 いや〜ダメでしょう。

 梶原 びっくりしましたよ。あの日は札幌でマラソン大会が行われてて、吉本の社員さんが、その情報を把握してなくて…。空港について、車に乗って、寝て、しっかり寝たなと思って起きてみたら、まだ到着していなくて、もう開演時間でした。

 −−漫才ライブツアーをする上で一番、気にしていることってありますか?

 西野 体力的にとか結構、大変なところもあります。新ネタもここで最初におろすので、ウケたりスベったりします。スベったネタとかは、ここでの1回しかしないこともあり、ライブは非常に生産性が低いです。でも、新ネタをしておかないと、“お笑い”のことについてのコンビの会話がなくなってしまうんですよね。テレビに出る時はそこまで、“お笑い”について話し込まないですし。

 梶原 僕はテレビの仕事などとは、また違った楽しさがあると思っています。フルスイングをしてスベれますし(笑)。もちろん、テレビでスベることもあるんですが、他の共演者も巻き込んでしまうことになってしまいますので…。ただ、二人だけの空間ならば、二人でスベって二人で何とかしようともがく事になります。その空間が生まれるのが単独ライブだと思うんです。

 西野 あとは、自分たちで考えて、チケットをさばいてって、健康的だと思うんです。他では、スタッフさんに状況を全て整えて頂いてということもあるので、楽をさせて頂いている分、これくらいはやっておかないとなとと思います。

 −−今後、全国ツアーで行ってみたい場所とかはありますか?

 西野 日本人の方が多くいる街もあると思うので、海外に行ってみたいですね(笑)。ハワイとかいいですね。終わった後も遊べそうなので(笑)。

 梶原 僕も正直、国内では特にないですね。もう結構の場所をまわったんちゃうかなと思いますし。そうなると、やっぱりハワイになってきますね(笑)。

 −−全国ツアーは今後も続けていく予定でしょうか?

 西野 誰かに頼まれてやっていることではないので、飽きたらやめますけど、そうでもない限りはヒイヒイ言いながら続けていった方がいんやろうなと思っています。

 −−今後、漫才ライブで挑戦してみたいことなどはありますか?

 西野 1回のライブで漫才を7本くらいやっているのですが、1本の長いネタだけでやってみたいなとは思ったりします。それが1本あると、使い回しもできると思いますので(笑)。

 梶原 去年も一昨年も、テレビではやらないネタをやっているので、その時点で毎年、新しいことをしているなとは思っています。

 −−お客さん側から見た場合、ライブの魅力ってどんなところだと思いますか?

 西野 DVDにする時に、「ノーカットにして下さい。笑いも足さないでください」と必ずお願いしています。やっぱり舞台なので、スベる時はスベるんです。それを取り返しにかかって、取り返せた時って、お客さんも、カタルシスってあると思うんです。テレビだと、スベったところは編集してしまって、ウケているところだけを使うと思います。ライブなら点でなく、線で見れるところが面白いと思います。線で見ることによって、芸人の馬力を感じることもできると思います。

 梶原 基本的にはその通りだと思います。あとは、今回のDVDでは東京でやった時のものですが、他の地方でやった時のネタとは若干、変化しているところもあります。ライブを見に来た人は、その差がわかって、楽しめると思います。

 −−最後に、ファンの方に一言、お願いします。

 西野 全作新ネタと書いてありますが、これはウソです(笑)。7本中、5本は新ネタです。それはウソなので、それに関してのクレームは受け付けません(笑)。

 梶原 本編はもちろん面白いと思うんですが、僕は特典映像も好きなんです。本編は舞台上で、ワーってやっていますが、特典映像は肩に力が入っていないと思います。特に僕なんですけど(笑)。そんな素の部分も楽しんでもらいたいです。

「KING KONG LIVE 2011」
8月8日発売
定価3500円税込

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