イーストウッドは、1969年にジェームス・ボンド役のショーン・コネリーが降板した後にオファーがきたが、それは他の人がする仕事だと考えて引き受けなかった。
その後、ボンド役はオーストラリア人モデル、ジョージ・レーゼンビーに決まり、ジョージは『女王陛下の007』の1作品のみに主演した。
イーストウッドは、「結構いいギャラでジェームス・ボンド役をオファーされたんだ。あれはショーン・コネリーが降板した後だったよ。私の弁護士が007映画のプロデューサーのアルバート・ブロッコリ氏の代理人でもあって、『是非、君にやって欲しいそうだよ』って言ってきた」「だけど私にとっては、まあ、あれは他人のための仕事だったんだ。ショーンの仕事だよ。自分がやるのは何かが違う、って思ったんだ」
イーストウッドには1978年にスーパーマン役のオファーも来ていたそうだが、当時イーストウッドは48歳で、演じるには年齢が行き過ぎていると思い、それも断った。スーパーマンは最終的にクリストファー・リーヴが演じた。
ロサンゼルス・タイムスにイーストウッドは、「あれは何年も前のことだと記憶しているけど、ワーナー・ブラザーズ社長のフランク・ウェルズに『スーパーマン』をやらないか、って言われた。だから演じる可能性はあり得たね」「あれはシリーズの1作目を作ることを企画していた頃だったよ。『スーパーマンだって? ダメだよ、ダメ、それって自分の役じゃない』って思ったんだ。別に内容に関して何か気に入らない所があった、ってわけじゃないよ」
しかし、イーストウッドは、それから30年経った今でも、「ノーサンキュー」と答えるだろうと付け加えた。