母は1998年の桜花賞と秋華賞の2冠、古馬になってもエリザベス女王杯を制した名牝ファレノプシス。そして父は、今年ブエナビスタが大活躍したスペシャルウィークと可能性は無限の広がりを見せる。
新馬→りんどう賞と無傷の2連勝。ともに最速の上がりで差し切った。しかし渋田助手は「体質がひ弱で、気性も幼い。物見ばかりして遊び遊び走っている」とこの強さにも満足していない。
「現状でこれだけの走りができるのは、持っているモノが違うんだろうね。ケイコでもレースでも、折り合いがつくのは牝馬にとって最大の武器になる。賢い馬で勝負どころにくると自分から動ける器用さもある。イチローじゃないけど、脚に翼が付いているように、追うと重心がグッと沈むように伸びる。今回も期待に応えてくれると思っている」
日本競馬の誇る良血馬が、夢の扉をこじ開ける。