「ヴィクトリアマイル」は◎ウオッカが東京で大爆発します。
前走のドバイデューティフリーは4着でしたが、好位で折り合うと、世界の強豪との激しい叩き合いに加わり、0秒3差。大健闘といっていいでしょう。ナドアルシバ競馬場の600mの直線を海外の猛者と互角に立ち回ったシーンを見ると、先行するにしても差しに回るとしても、やはりウオッカには長い直線勝負が合っていますね。
実際に東京ではそのダービーで33秒0、ジャパンCで33秒6と、メンバー最速の上がり(3F)を叩き出しているように、このコースが向いているのは明らか。東京で末脚不発は考えられません。
ドバイ遠征後の初戦がGIになりますが、牝馬同士なら力は上ですし、以前に比べ、遠征帰りの馬がGIを勝利することも珍しい時代ではなくなりました。とりわけ、海外志向の強い角居厩舎ですから、帰国後のケアはしっかりできていると確信します。
最終追い切りは併せた牡馬2頭に先着。重心の低い豪快なフォームは迫力満点で、ケイコに騎乗した武豊騎手も「すごくいい動きだった」と絶賛しています。「落ち着きが出て気性も成長し、乗り難しくなくなった」という言葉も心強いです。
今回は2、3歳のときに4勝を挙げているマイル戦。さらに、牝馬同士で定量戦と条件はかなり有利。角居師も自信を持って送り出します。