3日に行われた新日本プロレスのエディオンアリーナ大阪大会でタイチとのリターンマッチに臨み、NEVER無差別級王座を奪還した後藤洋央紀。次の挑戦者には飯伏幸太を逆指名した。
しかし、飯伏は翌4日にツイッターを更新。「うん…なんかnever?どうなってるの?指名されたみたいで。なんですか?いきなり。唐突な。後藤さんなぜ自分の名前あげましたか?負けてるからやり返そうはもう終わってませんか?本当にやりたいですか?neverが悪い訳でも後藤さんが悪い訳でもない。ただ、これに関しては…却下します!!」と後藤の逆指名を却下した。
後藤も負けじとツイッターを更新。「G1でのNEVERの屈辱はNEVERで返す」「却下されちまったか・・・」「俺は諦めん」などと、飯伏戦への思いを発信し続けているが、飯伏には通じないようだ。そこに前王者のタイチが割って入り「ドーム 決まらなかったみたいだな みなに嫌がられる後藤くん かわいそうに リマッチしてあげようか?」と引用リツイートする形で後藤を挑発。後藤が「どうやら、彼は大きな勘違いをしているようだな・・・でもわかったぞ。嫌よ、嫌よも好きのうちだな?」とツイートすると、「勘違いしてんのはお前だぞ 本気で嫌がられてんだよ 悲しい男よ…」とタイチはツッコミを入れた。
飯伏はその後、14日までにこの件についてたびたびツイートしているが、その内容は…。
6日には「後藤さんの気持ち分かります。後藤さんの大好きな長渕さんの地元での敗退、メインイベントでの敗退…負けて悔しい…でもそれは全て自分側のみの気持ちですよね?G1はノンタイトルだし後楽園とかでメインで勝てば済むのでは?自分はneverのベルトがどんな価値があるのか知りたい。却下します!!」と再び拒絶。11日には後藤が後輩のモノマネ芸人を通じて交渉したが「後藤さん。昨日沖縄で直接話す機会を頂きましたがあまり良くわかりませんでした。neverのベルトに関しては何でも出来る、爆発出来る、自由なベルト?と言うことは…それはなんですか?何がどう自由に暴れる事が出来るのか気になります。それでもまだまだ分からない。なので…却下します!」と逆効果に終わった。
さらに14日にも却下された。「後藤さん、タイチさんは惨敗したからいいんです。そんなんじゃないんです、真面目に聞いてるんです。具体的な話早く教えなさい!!今のところneverのベルトは相手を自由に選べて、自由にルールを変えられて、絶対に怒られない。自由!それだけしか聞いてない なんなんですか。でも…却下します」とツイート。若干の譲歩した感はあるものの、これで却下されるのは4度目となった。
後藤は次期シリーズで飯伏と6人タッグではあるが、後楽園ホール大会、カルッツ川崎大会で絡むことができる。後藤は「チャンスは2回か」と重要視しており、ここで飯伏の「却下!!」を覆すことができるのか注目される。
しかし、シリーズオフにファンに見える形でやり取りするのは斬新。もし後藤の思いが飯伏に通じ、対戦へと舵を切ることになればその舞台は来年1月4日の東京ドーム大会しかない。後藤は東京ドームとの相性は良い。何がなんでも引っ張り出して飯伏にリベンジしておきたいところだ。最近、何か迷走している感もある飯伏にとっては悪い話ではないような気がするが…。ツイッター上のやり取りがキッカケで、ドームのカードとして実現したら、プロレス界にとってまた新たな歴史となるだろう。
ファンが「どうなるんだろう?」と気にしているのも確か。18日の後楽園大会、23日の川崎大会の注目度が高まってきた。
こうした形で盛り上がっていくのは、今の時代にマッチしているのかもしれない。
取材・文・写真 / どら増田