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あとわずか! 調布のプロレス団体『STYLE-E』、初の新木場進出!!

 2010年9月18日土曜日、調布にある一つのプロレス団体が大きな賭けに出ようとしている。
 団体の名前はSTYLE-E。立ち技・寝技等様々なスタイルを持つU-FILE CAMPの一つ。Eは「Entertainment」の頭文字。毎月第三土曜日に常打ち会場である「西調布格闘技アリーナ」にて定期興行を行っているが、毎月100名以上の観客が詰め寄るほど。地道な努力を積み重ねてきたSTYLE-Eは、人気団体の一つに数えられる。次のステップは新木場1st Ring。普段の倍以上の観客を動員しない事には満員にはならない。勝負を賭けるSTYLE-E、全試合の注目点を記してみようと思う。

 メインイベント。大日本プロレスやFREEDOMS等、どちらかと言うと「デスマッチファイター」の名が通っている感のある竹田誠志(たけだまさし)だが、出身はこのSTYLE-Eである。
 現在STYLE-E認定無差別級王者に君臨する竹田。そのベルトの2度目の防衛戦が当日の最終試合として行われる。迎え撃つ挑戦者は敵対する勢力の一つである獅子一色(ししいーそう)の安部捨丸(あべすてまる)。

 安部がタイトルに挑戦するまでにはかなりの困難があった。
 今年3月、旗揚げ6周年記念大会のメインイベントで当時の王者であり、獅子一色を率いる「獅子王」大家慶次郎(おおかけいじろう)を破りタイトルを奪取した竹田に対し、真っ先に突っかかって行ったのは誰あろう、安部捨丸だったのだ。安部は竹田の持つ無差別級のベルトに照準を絞り、虎視眈々と狙っていくはずであった。ところが、翌月タッグマッチながら行われた竹田との直接対決に自らがフォールを奪われてしまう失態を演じてしまう。パートナーであった高梨岩兵衛(たかなしいわべえ)は安部がこのまま沈んではいけないと感じ、自らとの一騎打ちを申し出る。
 しかし、その高梨は練習中に負った怪我がもとで長期欠場に追い込まれてしまう。高梨の思いを受けた大家が代わりに安部と対戦、獅子がわが子を千尋の谷に突き落とすが如く怒濤の試合で完勝する。突き落とされた安部に対して大家はそこから這い上がって来いと告げ、獅子一色の絆の強さを観客に見せ付ける。
 だが、運命とは皮肉なものである。その大家も怪我で長期欠場となり、同胞である趙雲“骨”子龍(ちょううんほねしりゅう)までも短期間ではあるが欠場してしまう緊急事態に。獅子一色はもはやこれまでかと思わせたが、残された安部は無差別級王座挑戦権を勝ち取り、遂に大舞台への道程にたどり着いた。
 竹田は仲間である佐々木大輔(ささきだいすけ)との選手権試合に勝利し、初防衛を飾っている。だがその竹田も悠々と王者の座に座っていたわけではない。王者としてSTYLE-Eを牽引してきた重責、その一つの目的地が新木場でのメインイベントである。
 竹田、安部共に簡単に負けるわけにはいかない。男の意地と誇りを賭けた勝負が繰り広げられる。

 STYLE-Eの旗頭である田村和宏(たむらかずひろ)は、セミファイナルでZERO1の大谷晋二郎との一騎打ちに望む。『西調布一熱い男vs.世界一熱い男』と銘打たれたこの試合。試合に臨む大谷はこう言っている。

 「『胸を貸して欲しい』って気持ちで来るんならね、申し訳ないけど叩き潰しますよ」
 「周りの皆さんはどう思っているか知らないですけど、僕は『対抗戦』だと思っていますからね」

 世界一熱い男、大谷晋二郎の気持ちをどう田村は受け止めるのか。そして試合当日、リングの上で両者が向かい合った時、どんな宇宙が広がるのか。
 長く説明する必要は無いと思う。ただ純粋に二人のプロレスラーによる熱を感じ取って欲しい。

 第4試合、STYLE-Eのもう一人の男である柴田正人(しばたまさと)の出場するタッグマッチ。ベストパートナーであるプロレスリング・アライヴの末吉利啓(すえよしとしひろ)と組み、怨敵である獅子一色の猿飛恭介(さるとびきょうすけ)&服部祥一(はっとりしょういち)と対戦する。
 人質に取られているスパーク青木を救い出すためには、10分以内に勝利しなければならない柴田&末吉。猿飛・服部共に忍術の使い手ということもあり、そう簡単に勝利を掴むことはできないであろう。現在になお現存する忍術と、STYLE-E内で屈指の実力を誇る名タッグの対決も見逃せない所だ。

 『西調布MINORU組合』なるユニットを率いていた藤田MINORUは、8月大会で若手トリオに敗れた事によりユニットを解散。一度死んだ身となり、妖怪になって生まれ変わった。その名も『西調布妖怪組合』。
 アミゴの親父、砂かけCHANGOを率い、新たなる戦いの場へとその身を投じる藤田MINORU、いや、ミミミのMI太郎こと藤田MI太郎。
 対するは獅子一色、趙雲が今まで参戦した同胞(はらから)の「駆動“愛”兼続(くどうあいかねつぐ)」、「独眼竜・潤(どくがんりゅうじゅん)」を連れての登場となる。

 佐々木大輔とガッツワールドのダイスケによる『東京のDAISUKE』が、名古屋からの刺客である久保田ブラザーズと対戦する第2試合。
 8月大会で再デビューを果たした玲央(れお)、新木場大会デビューの那須晃太郎(なすこうたろう)が登場するオープニングマッチ。

 旗揚げ7年目を迎えているSTYLE-Eだが、正直まだ全国的には知られていない団体である。この新木場大会をきっかけに、広く全国のプロレスファンに知られるようになってもらいたい。
 調布から、全国へ。これがSTYLE-Eを愛する者達の思いなのかも知れない。
(Office S.A.D. 征木大智(まさきだいち))

◆『初上陸!STYLE-Eワールドin新木場!〜みんなで行こう1st Ring〜』
2010年9月18日(土)開場:18:30/開始:19:00
会場:東京・新木場1st Ring

<メインイベント STYLE-E認定無差別級選手権試合 60分1本勝負>
(王者)竹田誠志 vs.(挑戦者)安部捨丸

<セミファイナル “This is STYLE-E”〜西調布一熱い男vs.世界一熱い男〜シングルマッチ 60分1本勝負>
田村和宏 vs. 大谷晋二郎【ZERO1】

<第4試合 スパーク救出大作戦!〜忍法『爆破の術』を阻止せよ〜制限時間10分>
柴田正人&末吉利啓【アライヴ】vs.猿飛恭介&服部祥一with獅子丸
※10分以内にスパーク青木を助けられないと青木は爆破されてしまう

<第3試合 獅子一色vs.西調布妖怪組合〜伝説の妖怪・ミミミのMI太郎現る〜6人タッグマッチ 30分1本勝負>
趙雲“骨”子龍&駆動“愛”兼続&独眼竜・潤vs.藤田MI太郎&アミゴの親父&砂かけCHANGO

<第2試合 東京の「DAISUKE」vs.名古屋の悪双子 タッグマッチ 30分1本勝負>
佐々木大輔&ダイスケ【ガッツワールド】vs.ヤス久保田&ヒデ久保田【スポルティーバ・エンターテイメント】

<第1試合 STYLE-Eフレッシュファイト〜那須晃太郎デビュー戦〜6人タッグマッチ 20分1本勝負>
山田太郎【666】&吉野達彦【ガッツワールド】&那須晃太郎vs.高尾蒼馬【DDT】&妻木洋夫【ユニオン】&玲央

【チケット情報】
スーパー西調布シート(イス席1列目&2列目・西調布風サイン入りジョイントマット付き)5000円
西調布シート(自由席)4000円/小中高生自由席1000円(当日は500円増し)
プレイガイド(自由席のみ):チケットぴあ Pコード816-251
その他、詳細はSTYLE-Eオフィシャルサイト http://www.style-e.net/ まで。

(写真はSTYLE-E8月大会のものです)

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