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正体は「悪魔」か「人形」か? 謎の牛型生物「ホダッグ」の謎

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画像はイメージです。

 右の写真は1893年ごろ、アメリカの新聞に掲載された「怪物捕獲」の瞬間をとらえたとされる写真である。

 現地人らしき群衆が手にクワや斧などを持ち何やら攻撃態勢に入っている。その目線の先には倒れた人間と小型の牛らしき動物が写っている。

 さて、この動物のビジュアルにご注目いただきたい。大きい角に大きな顔を持つ謎の生物の姿が鮮明に写し出されているのが確認できるだろうか。また、写真ではわかりづらい背中には無数のトゲも生えているようだ。この生物はまるで人間のような顔をしており「ニッ」とむきだした白い歯はまるで夢に出てくる「悪魔」のようである。

 この未確認生物の名は「ホダッグ(Hodag)」という。日本ではあまり知名度は高くないが、本国アメリカでは子供を中心に幅広い世代に人気の高い未確認生物だという。

 現にアメリカのテレビゲームには敵キャラクターとしてホダッグが登場するほか、テレビアニメやコミックにもキャラクターとして登場しているという。

 確かに顔こそちょっと怖いが小型の体に短い手足(一説によると手足の関節がないという)はまるで子供のカバのようにユーモラスである。

 さて、今回のホダッグの写真であるが、アメリカではフェイク説が強い未確認生物としても知られている。

 仮にこの写真ひとつとっても、おかしな点は山のようにある。まず、ホダッグを捕まえんと得物を持ち出す群集たちがあまりにも集まりすぎている。

 彼らがハンターだとするならば、まずは動物を威嚇しないよう少人数で行動をするだろうし、野次馬だとしても悪魔のような未知生物を目の前に一般の人間がここまで接近しているのは自然ではない。

 そのため、このホダッグは精工に作られた人形でエキストラを使って撮影されたトリック写真であるというのが一般的である。

 現にこの写真以降、ホダッグの姿は目撃されておらず、現在ではキャラクターとしてのみ生き続ける存在である。

 写真自体はちょっとオマヌケではあるが、非常にユーモラスな未確認生物写真なのでぜひとも日本での知名度アップを期待したいころだ?

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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