日曜日は京都で2歳牝馬による「ファンタジーS」が行われます。このレースは知名度こそありませんが、例年、そうそうたる顔ぶれが名を連ねます。10年前の勝ち馬プリモディーネ。ご存じ、桜花賞馬ですが、当時は6番人気で評価が薄かったのです。6年前、ピースオブワールドの2着だったのがシーイズトウショウ。翌年の優勝馬はスイープトウショウ。伝説の宝塚記念馬です。さらに、次の年が後に桜花賞馬に輝くラインクラフトが1着。一昨年の勝ち馬アストンマーチャンは、昨年のスプリンターズSの優勝馬。そして、昨年のオディールとすごい顔ぶれです。
さて、今年はどうか。前評判は新馬戦を圧倒したワイドサファイヤ、函館2歳S2着のナムラミーティア、ダートのデビュー戦を独走のツルマルハローあたりでしょうか。私は未勝利勝ちながら、着差以上の強さと、時計の優秀さから安藤勝騎手が手綱を取るアディアフォーンの一撃に期待しています。
さて、「AR共和国杯」です。実績上位のアルナスラインにとって、このレースは今春の目黒記念で2着したときと同じ条件。前走で大きなミスをした和田騎手から、今回は内田博騎手にバトンタッチ。負けられない一戦ですが、大型馬でまだいまひとつ絞りきれない印象。というわけで、ここは▲にとどめて、2頭の4歳馬に注目しました。
オクトーバーSで1、2着したジャガーメイルとスクリーンヒーロー。休養明けながらラスト3F33秒2の破壊力で差し切ったジャガー。先行しハナ差で続いたヒーロー。結論は、その先行力を買って後者に◎です。メンバー構成からマンハッタンスカイが主導権を取っても、間違いなくスロー。となると前で対応できるスクリーンヒーローにとっては、願ってもない展開。前走のオクトーバーSは2番人気でジャガーメイルの目標になりましたが、今回は人気薄で楽に流れに乗って競馬ができそうです。
前走のラスト3Fが33秒8。今回は前回よりも3キロ軽い53キロのハンデ。ラストの二枚腰も格段にアップすると見ています。1年に渡る休養からカムバック。一戦ごとに大きく成長を見せる姿に(4)の単で応援です。