こと韓国に対する差別的な発言は、同紙が特に忌み嫌っているものとされている。この発言についても、《自殺問題に関する著書があり、テレビ番組のコメンテーターを務める作家の若一光司さんは「韓国の人に対する蔑視と、リストカットを繰り返さざるを得ない人に対する無理解があり、二重三重に差別的な発言だ」と問題点を指摘。テレビ局の責任も重い》とコメントした。
岩井氏の発言は、慰安婦問題について2月に上皇さま(当時は天皇陛下)に謝罪を求めた韓国国会の文喜相(ムン・ヒサン)議長を巡る議論の中で、進行役の漫才コンビ『ハイヒール』のリンゴから「岩井さんは、ご主人が韓国人だから気質は分かる?」と問われ、「韓国は『手首切るブス』みたいなもんなんですよ。韓国が『来てくれなきゃ死んじゃうから、死んだらあんたのせいだから』って言って、中国とか北朝鮮は『死ねば』と言っちゃうけど、日本は『そんなこと言うなよ、お前のこと好きなんや』」などと、いかにも岩井氏らしく話したものを指している。
この発言を当の韓国では、「韓国人の行動を“手首を切るブス”に例えられて嘲笑された」のではなく、「韓国人は“ブス”だと嘲笑された」と捉えてオカンムリなのだという。一方、日本のネット上では「フェミ面では問題表現だろうけど、言わんとしていることは的確に表現できている」などと、好意的な意見も多かったようだ。
「岩井さんは日韓史をよくご存じだと思いますよ。日本が韓国を甘やかせ過ぎたのが、そもそもの元凶なのですから」(韓国ウオッチャー)
同局は18日の当日、差別的な意図は否定したものの「そのまま放送したことは誤りだった」と謝罪した。
折しも大阪府吹田市の交番襲撃犯、飯森裕次郎容疑者の父親は同局の常務取締役で、飯森容疑者もフジ系の『岩手めんこいテレビ』関連の番組制作会社『めんこいエンタープライズ』の元社員だった。
翌19日、株主総会を控えていたこともあり、もろもろ先手を打つ必要もあったのかもしれない。