17日のドラフト会議で、ロッテマリーンズから2位指名を受け、満面の笑みを浮かべた佐藤。それには聖光学院在籍時の指名漏れの悔しい思いを抱き続けたことで、指名時の喜びも倍増されたようだ。その模様は26日、TBS系の「バース・デイ」でも放送され、ドラフト会議当日と最愛の母の誕生日が重なり「母に誕生日プレゼントができた」と喜ぶ姿も放送され、大きな話題となっている。
そんな佐藤は指名の際、目標とするプレーヤーに、ライオンズの栗山巧と、ジャイアンツを今年限りで引退した阿部慎之助の2名の名を挙げた。
栗山については「大学1年の時、自分が代打でしか試合に出られない時に、栗山選手が代打で決勝タイムリーを打った時のヒーローインタビューを見て、チームのために準備をすることの大切さ」を知って、「個人の結果よりもチームのために」と意識革命ができたとコメント。阿部については「4番で打てるキャッチャー」と、プレー面で圧倒的な実績を残した名捕手に近づきたいとした。
昨年のドラフト会議で揃ってプロ入りし、バッテリーを組んでいた“東洋三羽烏”のホークスドラフト1位甲斐野央、ベイスターズ1位上茶谷大河、ドラゴンズ2位梅津晃大と同じステージに立つ。甲斐野からはドラフト前日に「緊張してる?プロはいいぞ」と会話したと明かし、仲の良さも披露したが、勝負は別物とばかりに「宣戦布告します」と宣言するなど、勝ち気な一面も見せた。
「足が速くて、肩も強い、そして打てるキャッチャーとして見て欲しい」。そう語るイケメンは、球界を代表するスター目指して白球を追う。
取材・文・写真/ 萩原孝弘