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「毎週火曜日はTruthの日」。ダイスケ、GWCシングル王座に照準を絞る勝利!

 今回で9回目となるガッツワールドのTruth。他団体の興行が都内で行われていないこともあり、通常よりも大勢の観客で賑わった。同時にTruthへの初参加となる政宗の影響も大きい所であろう。
 選手入場式の挨拶は翔太。6月13日、ダイスケ復帰戦以来の参戦となる。この日はダイスケとのタッグでガッツ石島&チェ・餃子マンの巨漢コンビが相手となる。久々となるダイスケと石島の対戦、初出場以来現在まで無敗を誇るチェ・餃子マンの存在、そしてガッツワールド主力メンバーに加わる翔太と、この日のセミファイナルは見所がいくつも存在していた。

 先発は翔太とチェ・餃子マン。大柄ながら動ける餃子マンに手こずる翔太、更に石島のキックが容赦なく襲い掛かる。体重差のある翔太にとっては一発が異様に重く感じたであろう。ダイスケと交代し、リング上には久々の対戦(7月25日ガッツルハウス以来)となるダイスケとガッツ石島が相まみえる。お互いの手の内を探るようなグラウンドの展開を見せた両雄。スタンドの状態で再び重いキックを石島が放っていけば、ダイスケもドロップキックでお返しする。
 タッチを受けた翔太だが、デビルワールドに捕まってしまう展開に。この日の石島&餃子マンのコンセプトは超獣コンビか、はたまた殺人魚雷コンビか。翔太に決めたダブルのショルダータックルがそれを物語っている。流れを受けた餃子マンがX固めから河津落とし、そこからグラウンド卍固めと繋ぐ。慌ててカットに入るダイスケ。石島はスインギング・ネックブリーカーと繋ぎ翔太をコーナーに振る。串刺し攻撃を狙った石島を両足キックで迎撃した翔太はミサイルキックで石島を吹っ飛ばす。交代したダイスケは石島にエルボーの連打。変則的なロープワークからのフライング・エルボーパッド、串刺し式のジャンピング・エルボーからロックボトム。
 一気に攻め込みたいダイスケだが、再びロープに走ったところで待っていたのは餃子マンの足。反撃のジャンピング・ハイキックを石島が叩き込む。龍原砲を髣髴させるサンドイッチ・ラリアットからダブルDDT。そして餃子マンがフェースバスターで繋ぐ…どこかで見たような光景が繰り広げられる。フェースバスターをカウント2で返された餃子マンはチョークスラムを予告。しかしダイスケは持ち上げられた瞬間体重を移動させてアームホイップで餃子マンを投げ飛ばす。バックの取り合いから翔太を呼び込むダイスケ、スワンダイブ式のミサイルキックを鮮やかに決めた翔太。石島を場外に落とすと、ダイスケ&翔太の連携が光る。中でも時間差で決めたフロッグ・スプラッシュは餃子マンの体に大きなダメージを与える。
 再びコーナーからのダイブを狙ったダイスケを石島が捕まえる。息を吹き返した餃子マンの雪崩式ダブルアーム・スープレックスが火を噴く。そしてダイスケを抱え込んだ餃子マンはドクターボム! 何とかカウント2で肩を上げるダイスケ。雄叫びを上げてサンダーファイヤー・パワーボムを予告した餃子マンだが、ダイスケはリバース・スープレックスで返す。餃子マンは尚も回転エビ固めの要領で丸め込もうとするが、先に立ち上がったダイスケが居合抜き式のスライディングDを炸裂させ、難攻不落のチェ・餃子マンから初ピンフォール勝ちを収めたのであった。

 「俺の『ペット』に何てことしやがるんだ!」と怒る石島。ダイスケは改めて石島にシングルベルトへの挑戦をアピール。「次回もお前と対戦するが、今度は直接勝ってやる!」。10月12日のTruth#10では6人タッグで対戦する両者、ダイスケは石島から直接勝利を挙げてGWCシングル挑戦に大きく前進したい所。だがそんなダイスケに対して石島は何処吹く風といった様子。9月20日、北千住大会のDVD(レーベルは初となる石島のソロ)が当日から発売された為、試合後即売会を開くから買えとの事。はぐらかされたダイスケだったが、シングル王座挑戦に一歩前進した試合だった。

 吉野達彦エースへの道100番勝負第8戦がこの日のメイン。対戦相手は大阪プロレスの政宗。
 奇しくも最近の対戦相手が「かつて某会場で若手中心の大会でしのぎを削っていたレスラー」になっている吉野。6戦目の木高イサミ、7戦目の宮本裕向、そして今回の政宗。ガッツワールドは現在の吉野に当時の彼らの姿を描いているのだろうか。
 とにかく隙のなかった政宗の攻撃が目に付いたこの試合。そつなく極めた逆十字やアンクルホールドが吉野の体にダメージを積み重ねる。そしてしつこいくらいにフォールの体勢に入った政宗。じわじわと吉野のスタミナを奪うには絶好の攻撃なのだ。吉野の技は一発一発破壊力があるのだが、繋ぎの技を積み重ねていない為に決定的ダメージに結びつかないという欠点がある。政宗は吉野にこれを教え込んでいたのであろう。ミスター雁之助相談役の「達彦に喝を入れられる相手」と言った意味がここでわかった。
 吉野もアスリートジャーマンで追い込む場面も見られたが、最後はアンクルホールドのダメージを引きずったまま政宗の希首座(きしゅざ=細川忠興の名刀から由来)の前にフォール負け。対戦成績を1勝7敗と大きく負け越してしまっている吉野。試合後ダイスケが「勝ちたいという気持ちをもっと前面に出せ」と言っていたが、それだけではないであろう。この日見せ付けられた一発の技の重み、そしてそこまでに繋ぐ積み重ねを考えなければならない。

 今回のTruthで気になった点は、特設売店。当日から北千住大会のDVDが発売され、購入を希望するファンも見られたが…前回Truth#8のような盛り上がりに欠けた気がしてならない。確かに毎週火曜日に大会が行われ、皆勤しているファンの姿も多く見られる。だが、初めての観客もいる中で「初観戦の記念」的要素のグッズがあってもいいのではないだろうか。盛り上がりを見せる団体の売店はいつも賑わっている。Truthでもそれが行われたらどうか?
 次回大会では再びSTYLE-Eの田村和宏、那須晃太郎が参戦する。団体同士の対抗戦もまだ続く中、試合後の売店での争いも見逃せないところ。特に那須の「一発芸」に対抗するガッツワールドの手はあるのか…?
(Office S.A.D. 征木大智)

−ダイスケから一言−
「Truth#1〜4までを凝縮したDVD、また、9月20日に行われた北千住大会のDVDが絶賛発売中です! この機会に是非お買い求めください。会場でお買い上げの方には…い…一発芸?? オイ! 達彦!!」

◆『Truth#9』
2010年10月5日(火)
会場:埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』(観客67人)

<メインイベント「吉野達彦エースへの道100番勝負第8戦」20分1本勝負>
○政宗【大阪プロレス】(12分04秒 片エビ固め)●吉野達彦 ※希首座 吉野通算1勝7敗

<セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負>
○ダイスケ&翔太(10分24秒 片エビ固め)ガッツ石島&●チェ・餃子マン ※居合抜き式スライディングD

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
○梁和平(9分18秒 変形エビ固め)●山本SAN

◆『Truth#10』
2010年10月12日(火)開場:19:00/開始:19:30
会場:埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』

<メインイベント「吉野達彦エースへの道100番勝負第9戦」20分1本勝負>
吉野達彦 vs. 那須晃太郎【STYLE-E】

<セミファイナル 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
ダイスケ&マスクドミステリー&山田太郎【666】 vs. ガッツ石島&梁和平&チェ・餃子マン

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
山本SAN vs. 田村和宏【STYLE-E】

【チケット情報】
前売り2000円/当日2500円
月間パスポート:自由席6000円/指定席7000円(10月全ての大会が観戦可能)

前売りチケット・グッズ関連全てのお問い合わせはガッツワールドプロレスリング事務局 info@guts-world.com まで。
(前売りチケットのお問い合わせは前日の23時迄にお願い致します)

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