search
とじる
トップ > スポーツ > 2017年キャンプ・オープン戦リポート 新加入選手は「戦力」になるか?(北海道日本ハム)

2017年キャンプ・オープン戦リポート 新加入選手は「戦力」になるか?(北海道日本ハム)

 3月1日、本拠地札幌ドームに帰還した北海道日本ハムファイターズは、中日ドラゴンズとのオープン戦を戦った。

 こちらが勝手に期待していた選手は、ベンチスタートとなった。今季、ドラフト2位ルーキーの石井一成(22=早大)が内野のキーマンになると思っていた。正二塁手の田中賢介は36歳となり、ショートのポジションを勝ち取った中島卓也(26)も“完璧”ではない。中島はコンディション不良でWBC選出を辞退している。中島が“お疲れモード”ということであれば、二遊間のバックアップ要員は不可欠である。現有メンバーでは、飯山裕志(37)、杉谷拳士(26)もいるが、飯山は田中よりも年上だ。そこで、東京六大学リーグで、堅実、かつ広範囲な守備能力を誇った石井の状態がカギを握ると思っていた。

 チーム関係者が、新人で唯一、一軍キャンプスタートとなったその石井について、こう語っていた。

 「守備面だけではなく、攻撃面でも計算に入っている。左の代打が手薄なので、そういう起用法も栗山(英樹=55)監督は考えていると思う」

 投手陣では、他球団のスコアラーが「要注意」と警戒する左腕が現れた。2年目の上原健太(22)だ。広島・広陵高から明大を経て日本ハムに1位指名、この経歴は1学年先輩で広陵高から早大を経て1位指名された有原航平(24)と同じ。ハイレベルな野球環境で鍛えられた措置なので、「いずれは頭角を現す」と思われていたが、前出の他球団スコアラーは「ローテーション当確」と見ている。

 「左足の軌道が少し変わったみたい。でも、投球フォームがしっかりしてきた。真っ直ぐ、変化球の両方にキレが出てきた。オープン戦で長いイニングを投げさせて、ボールの勢いが変わらないようなら、(栗山監督は)使ってくると思う」

 近年、このチームは「左の先発不足」の課題を抱えていた。昨季は社会人から指名した加藤貴之(24)を使ったが、“2人目”はいなかった。日ハム首脳陣はこの上原の成長を確信したので、吉川光夫の復活を待たず、放出に踏み切ったのではないだろうか。そう思えるくらい、高評価が聞かれた。

 もう一人、要注意の左腕がいる。新加入のエドウィン・エスコバー(24)だ。名護のブルペンで見たとき、投げると同時に三塁方向に体が少し流れ、投球も全体的に高いと思った。しかし、ボールが重い。また、スライダー系の変化球も投げていたが、ボールの回転数が多いのだろう。ブルペン捕手のミットからストレートと変わらない捕球音が響いていた。パワータイプの左腕であり、技巧派の加藤、キレで勝負する上原とも異なるタイプだった。

 先発ローテーションだが、有原、昨季新人王の高梨裕稔、昨季7勝の加藤、実績のあるメンドーサは当確だろう。残り2議席の争いは上原とエスコバーの両左腕が一歩リード、巨人退団後に米マイナー球団を渡り歩いた村田透(31)、成長株の石川直也(20)、斎藤佑樹(28)がそれを追い掛けている。WBCに招集された増井浩俊の救援再転向を首脳陣が認めたそうだが、それも納得できる激しい先発争いが展開されていた。

 二刀流・大谷翔平(22)だが、投手としての調整はかなり遅れている。2月下旬になっても傾斜面での投球練習はしていない。短い距離のダッシュ練習を見る限り、足の故障は感じさせなかったが、栗山監督の性格を考えると、今季前半は先発枠から外すくらい、慎重な調整をさせてくるのではないだろうか。

 1日のオープン戦で俊足堅守の内野手として入団した松本剛(23)が左翼に入り、新人の森山恵佑(22)が右翼を守っていた。左バッターの森山のパワーは各球団スカウトも認めていたが、2打席目に逆方向のレフトへの二塁打を放っており、外野の定位置争いに食い込んでくる期待が持てた。俊足の松本を外野で使ったのもそうだが、陽岱鋼の抜けた穴を単に岡大海をはめるのではなく、若手数人も実戦テストし、開幕直前までレギュラーを競わせるつもりでいるようだ。大谷の出遅れは気になるが、投打ともに若手の底上げは確実に進んでいる。(了)

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ