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新潟記念 連覇ならサマー2000王者が確定 アルコセニョーラ背水の陣

 今週の新潟メーンは、サマー2000シリーズの最終戦「第45回新潟記念」(GIII、芝2000メートル、30日)。ローカルのハンデ戦らしく一長一短のあるメンバーがそろったなか、連覇を目指すアルコセニョーラが上々の仕上がりを見せている。シリーズ初戦の七夕賞は惜しくも2着に終わったが、攻守ところをかえ、陣営はリベンジを誓う。最も持ち味の生きる新潟の外回りで今年も直線一気に弾けるか。

 平坦馬場+ハンデ戦…アルコセニョーラはこの2つのファクターが絡むと、水を得た魚のように大仕事をやってのける。
 2007年福島記念(1着)に加え、昨年の新潟記念(1着)。いずれも人気はなかったが、そんなものはお構いなし。とても届かないような位置取りから、ともに豪快な直線一気を決めている。
 前走の七夕賞は3/4馬身差2着と、惜しいチャンスを逸しているが、ゴール前で寄られる不利があったのも事実。「勝てたとはいわないけど、(不利がなかったら)もっと際どいレースになっていたと思う」と武士沢騎手は振り返った。
 直線勝負型だけに、小回りの福島では、こうした不利を受けやすいことも否めない。その点、舞台が広い新潟にかわり、競馬はしやすくなった。実際、当地は新潟記念を含め、<1210>と複勝率は10割を誇る。

 七夕賞の悔しさは、新潟記念2連覇で晴らすしかない。目標レースだけに、仕上げも用意周到だ。それを証明するように、1週前の追い切り(20日)では南Wコースで6F82秒3→66秒3→51秒7→38秒0→12秒2(一杯)と豪快なデモンストレーションを敢行している。
 手綱を取った武士沢騎手は、「外めを回ってこれだけハードな追い切りができるのは体調のいい証拠。気合も入っているし、来週はもう微調整程度で十分」と満足そうに笑みを浮かべた。
 一方、畠山助手も、「夏女らしく状態は充実一途。心配な点は何ひとつないですね」と太鼓判を押した。今がまさに円熟期だ。
 昨年の新潟記念は、自慢の豪脚で、後に天皇賞・春を制すマイネルキッツを2馬身突き放す圧勝劇。勝ちタイムも1分57秒5と破格で、ローカル女王の貫録をいかんなく見せつけている。
 ジョッキーも連覇へ向け、やる気満々。「ある程度速い流れが理想だけど、新潟ならスローになることはないでしょう」と早くも1週後に迫ったレースをシミュレーションしている。
 勝てばV2はもちろんのこと、サマー2000シリーズチャンピオンも手中に収めることができる。5歳夏、千載一遇のチャンスに一戦入魂だ。

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