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御嶽海はどうなる?平成の大相撲で誕生した初優勝力士たちの翌場所結果

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 現在各地で行われている夏巡業を経て、来月9日に初日を迎える大相撲9月場所。その人気はまだまだ根強いようで、既に前売り券は全15日分が完売。舞台となる両国国技館では、満員御礼の日々が続くことが濃厚となっている。

 そんな秋場所の注目力士は、前回の7月場所で“平成30人目”となる初優勝力士となり、今場所は大関取りもかかる関脇御嶽海。昇進に値する好成績が残せるかどうか、初日から好角家たちの熱い視線が注がれることは確実だ。

 ただ、初優勝を飾ったことにより、他の力士たちによるマークが厳しくなるということも考えられる。初めて賜杯を掲げた力士が等しく味わう、避けられない難題ともいえるだろう。では、御嶽海以前の29人の初優勝力士たちは、この難題にどのような答えを出したのだろうか。

 29人の翌場所成績を見てみると、勝ち越しとなる成績を収めたのは21人で、その内2ケタ勝利を挙げたのが13人。また、朝青龍と稀勢の里の2名に関しては、2場所連続で優勝を手にするという離れ業をやってのけてもいる。仮に御嶽海がこの両者を同じ道を辿ることができたなら、場所後の大関昇進はまず間違いないと言っていい。

 一方、前述の21名以外、つまり、残る8名の力士たちはあえなく負け越し。後に22回の優勝を重ね、“平成の大横綱”と称されることにもなる貴乃花(当時貴花田)でさえも、初優勝の翌場所は「5勝10敗」に終わっている。

 ちなみに、今回の対象範囲である29名の内、御嶽海と同じく関脇で初優勝した力士は曙(元横綱)、千代大海(元大関)、出島(元大関)、照ノ富士(元大関、現幕下6枚目)の4名で、次場所の成績は曙が「0勝0敗15休」、千代大海が「3勝8敗4休」、出島が「10勝5敗」、照ノ富士が「11勝4敗」となっている。成績にバラつきはあるが、意外にも全ての力士が、その後大関以上の地位に昇進している。

 以上が、過去29人の初優勝力士たちの次場所結果である。30人目の御嶽海は、果たしてどのような15日間を過ごすことになるだろうか。

文 / 柴田雅人

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