凱旋門賞で(クビ差2着と)長蛇を逸した、オルフェーヴル。自他共に認める国内最強馬だが、激し過ぎる気性は諸刃の剣でもある。向こう正面で逸走した阪神大賞典(2着)は記憶に新しいし、凱旋門賞も直線で内にササったことが敗因だ。これまでの“前科”を考えると大外17番枠は何とも不吉で、危険な人気馬といわざるを得ない。
前置きはこれぐらいにして、本命には良血馬のルーラーシップを推す。前走の天皇賞・秋は惜しくも3着に終わっているが敗因は明らか。出遅れて終始外を回らされる不利が響いたもの。それで、0秒3差と迫った内容は負けて強し。対オルフェーヴルとは宝塚記念で0秒3差2着の実績があり、決して負かせない相手ではない。
いずれにしても、休み明け2戦目の上昇度、枠順(7枠(13)番)、荒れて力の要る馬場状態など好材料が目白押しでまさに千載一遇のチャンス到来。母エアグルーヴ(2着2回)が果たせなかったジャパンカップ制覇の夢を叶える。相手は、フェノーメノ。天皇賞・秋は百戦錬磨の古馬勢相手に真っ向勝負を挑み2着と、能力の高さを証明している。斤量55キロはアドバンテージで、代わってのチャンスも夢ではない。
◎13ルーラーシップ
○4フェノーメノ
▲17オルフェーヴル
△8エイシンフラッシュ、15ジェンティルドンナ
☆東京10R「プロミネントJT」(芝2000メートル)
休み明け2戦目で走り頃の、アドマイヤブルーをイチ押し。成長力の大きい3歳馬だけに一度使われた効果は絶大。実力的にも自己条件なら上位の評価が与えられる。オープン特別勝ちをはじめ、京成杯3着、毎日杯、青葉賞連続6着など重賞でも好戦してきた実績はここでは大威張り出来る。差し切りが決まる。
◎5アドマイヤブルー
○13ヴィクトリースター
▲8サトノパンサー
△1トウカイオーロラ、3ツルミプラチナム
☆東京9R「キャピタルステークス」(芝1600メートル)
休み明け2戦目でガラリ一変、富士Sを快勝し勢いに乗る、クラレントでもう一丁いける。NHKマイルC3着を持ち出すまでもなく、ポテンシャルはGIレベル。オープン特別のこのメンバーなら堂々と主役を張れる。
◎13クラレント
○16トーセンレーヴ
▲11シルクアーネスト
△3ファイアーフロート、15スマイルジャック
☆京都11R「貴船ステークス」(ダ1200メートル)
究極の上がり馬、ビナスイートの勢いは止まらない。調子はもとより、距離、コースなど完璧といえる条件が整い一気呵成に2連勝を達成する。
◎7ビナスイート
○8ワールドエンド
▲5キングオブヘイロー
△3オーラレガーレ、13サリエル
☆京都10R「白菊賞」(芝1600メートル)
牝馬同士ならディアマイベイビーの地力が一枚上。前走のファルコンSは9着に敗退しているが、敗因は出遅れと明らかで見限るのは早計。自己条件に戻り巻き返しは必至。先行抜け出しの勝ちパターンが決まる。
◎5ディアマイベイビー
○8ウリウリ
▲1サトノネネ
△3バリローチェ、6ロジウエスト
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。