8月21日午後7時10分頃、東京都渋谷区のJR山手線・恵比寿駅で、男がホームから線路内に飛び降り、線路沿いのフェンスを越えて走り去った。恵比寿駅では110番通報し、その影響で、山手線の全線、埼京線の大崎〜大宮間の上下線などで約30分運転を見合わせた。
JR東日本東京支社によると、計36本が最大33分遅れ、計約4万1500人もの足に影響が出たという。
警視庁渋谷署によると、山手線外回りの目黒〜恵比寿駅間を走行中の電車内で、20代の会社員女性が男に尻を触られたと被害を訴え、恵比寿駅で一緒に降車したところ、男は線路内に逃走した。男は線路上を十数メートル走り、フェンスを乗り越えて逃走した。
男は30代ぐらいで、身長165〜170センチくらい、髪は茶色で、白のTシャツに青のジーンズを着ていた。同署では、都迷惑防止条例違反(痴漢)の疑いで行方を追っている。
ちょうど、帰宅ラッシュと重なったことで、多くの乗客が足止めを食うハメになってしまったが、本当に迷惑な話だ。
実は類似した事件は少なくなく、12年10月5日、JR北海道・千歳線では、車内で女性の体を触った男が乗客に取り押さえられ、停車した新札幌駅でドアが開いた直後、隙を突いて下車し、ホームから線路に下りたケースがある。
その他にも、大阪市営地下鉄御堂筋線などでも同様の例があるが、線路に下りて逃走されると、このように電車の運行を妨げてしまうだけに、やめてもらいたいものだ。
(蔵元英二)