昨年9月頃に発生し、現在までに少なくとも23人の犠牲者、1500棟以上の家屋被害を生んでいるオーストラリアの森林火災。焼失した面積は約500万ヘクタールに及び、これまでに約4億8000万匹の自然動物が犠牲に。中でもコアラは地域に生息するうち30%が死に、絶滅するのではとの懸念もある。
とはいえ、日本のテレビメディアなどではなかなかこの現状が放送されず、ネット上では不満の声も高まっていたが、この日の『ミヤネ屋』では長い時間ではないもののオーストラリア火災について特集。視聴者からは「やっと扱ってくれた」など喜びの声も集まっていた。しかし、特集の中で話を振られた読売テレビ解説副委員長の高岡達之氏は、「我々の食を支えてるんですね、オーストラリアって。ちょうどいま日本と季節が逆なんで、どんどん森が燃えてしまうと、オージービーフ、牛が大量に死んだり、海があったかくなっちゃってマグロが捕れなくなっちゃう。そういったことがこれから春に向けて直撃するんですよ」と、日本に輸入される食材について懸念した。
また、これにMCの宮根誠司も「ということは、物価も上がってくるし……」とオーストラリアからの輸入食材の値段上昇を気にしていたが、火災の被害者や、犠牲となった野生動物やオーストラリアの自然などには言及せず。視聴者からは「それどころじゃない」「他人ごと過ぎる」「確かにそれも大事だけど、他に言うことはないの?」といった疑問の声が多く集まっていた。
火災による犠牲に心を痛める人も多い中、“日本の食卓”の心配ばかりしていた番組には冷たい目が向けられていた。