同紙によると、受診した性依存症の患者はすべて男性で、30代が40%で最多、続いて20代が33%で、20〜30代で全体の70%以上を占めるという。また、約半数は会社員で、全体の62%は大学や大学院に進学している高学歴者だという。
ネット上では《30代にもなってやめられないのか》《1000回の盗撮ってすごいな》《これ、何十年もずっと続けてるヤツいるだろ》《スマホの普及で盗撮が増えているんじゃないかな》などと、さまざまな意見や驚きの声が上がっている。
盗撮で警察に検挙されたことがあるという会社員のTさん(36)が語る。
「もともと女性の下着に興味があり、スカート姿の女性を見ると、その中身を見てみたいという願望が止まりませんでした。通勤中にスマホのシャッター音が出ないアプリを使い、駅のエスカレーターで盗撮を繰り返していました。撮った写真を会社のトイレでこっそり見るのが楽しみでしたね。1年ほど不定期に盗撮を続けていましたが、ある日、たまたま女性が振り向いた瞬間にカメラを差し出していたところを目撃され、周囲の人から取り押さえられました。結局、会社にもバレて転職を余儀なくされました」
Tさんは逮捕後も盗撮したいという欲求が収まらず、知人の勧めで診察を受け、性依存症と診断された。現在は治療を続けているという。
「日本では性依存症患者というと“いやらしい”“だらしない”などと偏見の目で見られることが多いため、告白するにはかなりの勇気が必要です。しかし、アルコール依存症や薬物依存症と一緒で、きちんとした治療を受けないと、盗撮やノゾキなどの犯罪をずっと続けることになります。逮捕されるまでやめられなかったという人はかなり多いんです。もし自分に思い当たる節があるならば、勇気を持って外来診療を受けて下さい」(医療カウンセラー)
家族や友人を悲しませないため、そして何より自分の精神が傷つかないためにも、医師やカウンセラーに相談することを躊躇してはいけない。