円谷作品DVDパッケージの中でも「デジタルウルトラシリーズ」ブランドは、画質・音質に合わせ価格面でも他のメーカーと比べると破格のサービス設定であり、平均して1話あたり30分のTVシリーズを4話収録し、各巻およそ3990円にて展開しており、TV特撮シリーズのDVDの中でも群を抜いたプライスバリューを見せつけている。
さて、ビデオ時代と比べて、DVDはどれ位ソフトパッケージとして入手し易くなっているのだろうか。ざっと調べてみた。
意外にも『ゴジラ』シリーズは現在とあまり変わらず、ビデオソフトは各タイトル5665円にて発売されている。
かつてバンダイビジュアルから発売されていた『ウルトラマン』のビデオは全10巻にてLDは各9538円だった。因みにメモリアルボックスは58000円である。
『仮面ライダー』は税別定価8260〜13890円にて全26巻で発売されていた。しかも、このビデオ、東映ビデオにしては珍しく全話を網羅したものなのだが、収録順がかなり無茶苦茶なものであった。
どういう訳かこの頃は『仮面ライダー』に限らず、旧作東映TVシリーズ作品のビデオは殆どが収録順が滅茶苦茶な上に、全話パッケージ化はかなり珍しく大抵がベストエピソードコレクション状態であった。
因みに、現在発売されているDVDは当初発売されたDVDBOXで税抜き98000円。廉価版単品は全16巻にて、各巻3990円で発売されている。これはもうビデオ時代に比べると比べ物にならない。
更に、マニアックなタイトルになるとコストバリューはググッと上がり、『トリプルファイター』なぞはタキコーポレーションから発売されていたLDBOXがなんと全26話収録で税抜58000円。東宝から発売されていた『スーパーロボットマッハバロン』は同じく全26話収録にて42000円であった。
シルバー仮面のビデオは、全13巻、各巻2話収録にて“各5800円”にてジャパンホームビデオより発売されていた。これは流石に高い! もはや価格設定が新作作品を超えている。
安価な価格でソフトをコレクション出来る今のご時世はまさに、DVD様々と言ったところであろうか。
●東映ビデオ:仮面ライダー特集ページ
http://www.toei-video.co.jp/DVD/sp21/riderguide.html
●デジタルウルトラシリーズ
http://www.dus.jp/digital_ultra_series/index.html
(小野寺浩 山口敏太郎事務所)
【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou