「きょうは、この4日間でも一番悔しい内容のラウンドだった」。石川にとって悔しさばかりが残る内容だった。
同組で回るはずだったジミー・ウォーカー(米国)が朝の練習で首の不調を訴え棄権。米ツアー初の最終日は、アクシデントでプロ転向後初の1人での競技となった。
39位で予選を突破したが、3日は4オーバーで64位と後退。最終日はたった孤独とも戦わなければならなかったが、取り組んできた改造したスイングで積極果敢に攻めた。
だが、ショットも安定しなかった。1番はパーセーブしたが、2番では第3打のアプローチを寄せ切れずボギー。3番では2.5メートルを沈めてバーディーとしたが、6番で再びボギー。フェアウエーをキープすることができず、思うような攻めが展開できなかった。
9番では第1打を左ラフ、第2打でバンカーにつかまると、第3打でもグリーンを捉えられない。4オン2パットのダブルボギー。前半9ホールでスコアを3つ落とした。
後半のインでは、12番でティーショットを池ポチャ。前日には豪快な池越えを披露したが、この日は思うように飛距離が延びずボギーとした。
13番をパーセーブし、14番では2オンから、4メートルのバーディーパットを沈めた。だが、15、16番で連続ボギー。17、18番をパーセーブしてラウンドを終えたが、最後までリズムに乗ることができないままだった。
結果は振るわなかったが、初の決勝ラウンド進出で収穫は多かった。「取り組んできた体の動きは安定してきたので、すごく来週が楽しみ。その次の週、しっかり練習して、マスターズに向けて順調に進んでくれると思う」と手応えを口にした。