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エゴもエロを併せ飲むテレ東のアンタッチャブルがまさかの横アリ初進出

 まさに、清濁併せ飲んでいる。サドもマゾも、エゴもエロも許容している。いや、許し・許されているのではなく、強引にねじ伏せているというほうが正しい。テレビ東京系列の『ゴッドタン』は、そんなイズムを貫くコアな深夜バラエティだ。単発時代から数えると、もう13年。バラエティ界の規制と逆風が年々強くなるなか、この番組だけはどこ吹く風、である。

 司会は、おぎやはぎ(小木博明、矢作兼)、劇団ひとりと局アナ(最近は女性タレント)。番組開始からこの間、おぎやはぎ、劇団ひとりのタレントステイタスは飛躍的に上がった。おぎやはぎは、オールマイティなタレントとなった。劇団ひとりは『陰日向に咲く』で小説家デビューを果たして、累計売り上げ100万部を突破。昨年末にゴールインしたV6・岡田准一と女優・宮崎あおいの共演で映画化もされている。それでもこの番組では、遊んでいる。

 ロングセラーは、とにかく多い。エロに特化した大喜利の“オオギリッシュNIGHT”、1人の芸人を女性がディスる“マジギライ1/5”、コンビ芸人の信頼度を確認しあう“コンビ愛確かめ選手権”ほか、挙げれば枚挙にいとまがない。

 スポットが当たるのは、芸人だけではない。グラビアタレント、セクシー女優や地下タレントなどは、失礼極まりない暴言で芸人勢からイジられる。体を張らされる。結果、おいしく光る。仕事が増える。その一方では、キングコング・西野亮廣やハライチ・岩井勇気、麒麟・川島明やバカリズムといった売れっ子も、ここでは闇と膿を吐き出す。そんなすべてが集約されているのが、“芸人マジ歌選手権”だ。マジ歌シンガーと命名された芸人たちが、歌と笑い、ダンスと演奏力、なりきりコスプレと寸劇を織り交ぜて熱唱するのだ。

 昨年3月16日には、これまでのマジ歌ライブの集大成として日本武道館公演を実現。局の看板・注目プログラムをぶつけることで知られる元旦、テレ東は今年、“芸人マジ歌選手権SP”を16回目にして初めてぶつけた。その番組ラストで、5月31日に横浜アリーナ公演を開催することが発表された。

 バナナマン・日村勇紀は、女装キャラのヒム子。今年は、安室奈美恵をパクろうとした痕跡が見え、「アムラー」ならぬ「ヒムラー」を名乗った。東京03・角田晃広はギター片手にガチ熱唱、初参加のカミナリとオードリー・春日俊彰はド緊張。ハライチ・岩井勇気は芸人界をバッサリ斬って、AMEMIYAとコラボ。バカリズムは星野源もどきの音楽に乗せて、自身の風俗体験をリアルに熱唱。そして、大トリの劇団ひとりは、事務所の先輩である片岡鶴太郎にふんして、ミュージカル仕立てで小馬鹿にした。

 審査員のバナナマン・設楽統やヒャダインこと前山田健一、東京03の飯塚悟志、豊本明長らは、口に牛乳を含み、笑って噴出してはいけない。全員が吹いてしまった時点で、マジ歌は強制終了となる。シンガーは、猛練習した歌を完唱できないとあって、唇を噛む。

 ……というのは、一応のルール。しかし、同番組は、ルールなんて破られるために存在しているということを、皆が把握している。『ゴッドタン』は、さながら学校の放課後。芸人の息抜きの場、なのだ。

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