本作は『謎解きはディナーのあとで』『僕のヤバイ妻』(ともにフジテレビ系)などヒット作を手掛けた黒岩勉氏が脚本を務めるオリジナルドラマである。ストーリーは、過去にフランスの官僚とトラブルを起こした料理人・尾花夏樹(木村拓哉)が、ひょんなことから女性料理人・早見倫子(鈴木京子)と出会い、二人でフレンチレストラン「グランメゾン東京」を立ち上げ、仲間たちと力を合わせて三ツ星獲得を目指す――というものだ。
第5話では、尾花の過去のトラブルが世間に知れ渡ったせいで、オープン初日の予約が全てキャンセルになるという展開になった。起死回生を狙うため、尾花はフードフェスでカレーを販売することを仲間に提案する。順調にカレーが売れていく中、尾花のやり方に納得できない若手のシェフが2人も辞めてしまう。さらに、あまりの多忙さにオーナーシェフの倫子が過労で倒れてしまうという事態に。しかし、フードフェスによって評判が広がり、その後店を訪れる客が増えるという結果となった。
視聴者からは「ぶっ倒れるまで働かせるとかただのブラック企業」「オープン初日から客足ゼロとか、手探りのままいきなりフードフェスに出るとか、方針ブレブレのお店だな〜。これでは若手も育たない」との批判の声が集まっている。さらに、飲食店勤務の視聴者からは「昔バイトしていたレストランでも、掃除とか明日の仕込みとかで日付超えるまで働かされたな。つらすぎて3か月ぐらいで辞めたわ」「今働いてる現場も尾花タイプの従業員いるわ〜。ずっと残ってて後輩帰りづらいオーラ出してくるやつ。一般企業での残業は問題視されるようになったけど、どうして“飲食業界は別”って感じなんだろうね…」という声も挙がっている。
また、現役料理人の視聴者からは「キムタクの髪型カッコよくて見せたいのはわかるけど、コック帽かぶらないとか不衛生すぎる」「フードフェスの時、尾花ガレージの水道で髪の毛洗ってたけど、一応料理人なんだからもっと清潔にすべきだと思う」という指摘も集まっている。
料理人による熱き戦いを描いた本作だが、料理人らしからぬ設定や演出で飲食店業界者の反感を買ってしまったようだ。果たして、この悪評を覆すことはできるのだろうか。今後の展開に期待したい。