この日の会見で加藤良三コミッショナーは、同日付けでソフトバンク前監督の王貞治氏をコミッショナー特別顧問に就任したことを発表。第2回大会だけではなく、2013年に予定されている、第3回大会以降も含めての就任であることを明らかにした。
また、15日には都内で代表監督人事などがテーマになる会議を行うことを明らかにし「いたずらに時間を空費するのはよくない。(監督を)今月中に決定できれば」(加藤コミッショナー)との見解を示した。
この会議には特別顧問の王氏をはじめ、楽天の野村克也監督、ヤクルトの高田繁監督、北京五輪日本代表監督の星野仙一氏、元広島で野球解説者の野村謙二郎氏が出席。それぞれの意見を交換し合う場になったのだが、一方で疑問点も浮かび上がってきた。
ひとつは、この会議が「非公式なもので、決定機関ではない。有意義な意見が拝聴できれば」(同)としたにもかかわらず、なぜ日時、メンバーを明らかにしたのかだ。
本来、非公式なものであれば、秘密裏に行うのが原則のはず。これでは“公式”と受け取られても仕方がない。
2点目は監督問題と王氏を除く4氏がどのような立場からWBCに関わるかだ。報道陣から「監督候補になるのか」と問われると、「会議そのものと直接結びつくことはないと思います。今の時点においては白紙」と明言を避けた。
次期代表監督をめぐっては野村氏、星野氏、さらに元ヤクルト監督の若松勉氏などの名前が挙がっている。
誰が就任するのか。特別顧問に就任した王氏の発言が今後のカギを握りそうだ。