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野球 ますます混とんとしてきたWBC日本代表監督人選

 日本プロ野球組織(NPB)は9日、都内のコミッショナー事務局で記者会見を開いた。来年3月に行われる第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の人選などについて言及。15日に「WBC体制検討会議(仮)」が開かれることを明らかにした。だが、この会議には不可解な点がチラホラする。WBC日本代表監督の選出は問題がますます混とんとしてきた感さえある。いったい“本命”は誰なのか。

 この日の会見で加藤良三コミッショナーは、同日付けでソフトバンク前監督の王貞治氏をコミッショナー特別顧問に就任したことを発表。第2回大会だけではなく、2013年に予定されている、第3回大会以降も含めての就任であることを明らかにした。
 また、15日には都内で代表監督人事などがテーマになる会議を行うことを明らかにし「いたずらに時間を空費するのはよくない。(監督を)今月中に決定できれば」(加藤コミッショナー)との見解を示した。
 この会議には特別顧問の王氏をはじめ、楽天の野村克也監督、ヤクルトの高田繁監督、北京五輪日本代表監督の星野仙一氏、元広島で野球解説者の野村謙二郎氏が出席。それぞれの意見を交換し合う場になったのだが、一方で疑問点も浮かび上がってきた。
 ひとつは、この会議が「非公式なもので、決定機関ではない。有意義な意見が拝聴できれば」(同)としたにもかかわらず、なぜ日時、メンバーを明らかにしたのかだ。
 本来、非公式なものであれば、秘密裏に行うのが原則のはず。これでは“公式”と受け取られても仕方がない。
 2点目は監督問題と王氏を除く4氏がどのような立場からWBCに関わるかだ。報道陣から「監督候補になるのか」と問われると、「会議そのものと直接結びつくことはないと思います。今の時点においては白紙」と明言を避けた。
 次期代表監督をめぐっては野村氏、星野氏、さらに元ヤクルト監督の若松勉氏などの名前が挙がっている。
 誰が就任するのか。特別顧問に就任した王氏の発言が今後のカギを握りそうだ。

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