実はこの映画の脚本にかかわったフランク・ダラボン監督が「もう、ジョージ・ルーカス監督とは仕事をしたくない」と公言しているのだ。これは、ダラボン監督自身が、アメリカのMTVニュースでしゃべったもの。
それによると、ダラボン監督がたくさんのアイデアを出したにもかかわらず、脚本家デビッド・コープのアイデアが採用されたためだという。「まったく無駄な1年間だったよ。脚本家として、映画のエンドクレジットに名前を出して欲しくない。クレジットされるだけの理由がないからね」と気持ちを語っている。
もっかルーカスはテレビシリーズの「スター・ウォーズ」に手をそめているが、その脚本家のなかにダラボンの名もリストアップされている。だがダラボン監督は「もう意味のない経験はしたくない」と、完全に手を切ると宣言しているから、かなり深刻な事態のようだ。
この作品は、出演者全員に、公開前に外部に内容を明かさないように守秘義務を課し、契約書にサインさせていることが分かっている。それだけストーリーの面白さには自信を持っているのだろう。
本国アメリカでは5月22日の「メモリアル・デー」(日本では6月21日より)に公開されることになっているが、さて興行に差しさわりが出るかどうか。ファンとしても気になるところではある。
ちなみにダランボン監督がスティーブン・キング原作の小説を映画化した「ミスト」が5月10日から公開中だ。